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Webマーケティング志望者🔰
・Webマーケティング職の志望動機に何を記載すべきか知りたい…
・Webマーケティング職の志望動機の書き方のポイントについて知りたい…
・Webマーケティング職に転職前にすべきことについて知りたい…

上記の疑問に答えるべく、本記事では以下について説明します。

本記事で伝える内容

① Webマーケティング職の志望動機に書くべきこと/書くべきでないこと
② Webマーケティング職の志望動機の評価ポイント
③ Webマーケティング職の新卒・中途入社別の志望動機のポイント
④ Webマーケティング職の職種別(マーケター、営業)の志望動機のポイント

Webマーケティング職の転職活動中であれば、誰もがぶつかる問題なのではないでしょうか。

本記事を最後までお読みいただくことで、Webマーケティング職の志望動機の書き方を理解し、転職活動を有利に進めることができるようになります。

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宮田
本記事を執筆する私(@webkirin)は、未経験からSEOマーケターとなり、MarTechスタートアップ、事業会社、独立を経験し、現在はマーケティング会社でSEOリードコンサルタントとして活動しています。

Webマーケターの採用面接の経験も多いため、採用側の視点で執筆していきます。

また、本記事の読者は以下を対象としています。

本記事の対象者(ターゲット)

・Webマーケティング業界志望者(経験者、未経験者)
・新卒採用活動中の大学生

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Webマーケティング職の志望動機・理由に書く項目

Webマーケティング職の志望動機・理由には、盛り込むべき項目が6つ存在します(全てが必要なわけではありません)。

これらはWebマーケティング職の採用では必ず採用担当者が見ているポイントであり、事前に志望動機に盛り込まれることで、採用面接時の準備にもなりますので、必ず含めるようにしましょう。

ここでは、各項目について解説していきます。

項目1: Webマーケティング業界の良い点

1つ目に、あらゆる業界の中からなぜWebマーケティング業界を志望したのかと言う点です。

特に他業種からWebマーケティング業界へ未経験で転職される方であれば、変化の速度やインプットすべき情報量の多さなどと、キャッチアップが難しいWebマーケティング業界をどのような理由で志望するのかは面接官は気になっています。

Webマーケティング業界を志望する理由は自分の中で整理しておきましょう。

項目2: 職種の良い点

2つ目に、なぜその職種を選んだのかという観点です。

Webマーケティングの職種は次のように数多くあり、自身のスキルや経験を踏まえた上で志望理由を説明することが大切です。

Webマーケティングの職種例

職種名主な業務求められるスキルや経験例
WebコンサルタントWebマーケティングの全体戦略や施策実行ディレクションを行う職種。・複数媒体のアルゴリズムや運用ノウハウ。
・顧客調整スキル。
SEOコンサルタントSEO戦略や施策実行ディレクションを行う職種。・検索アルゴリズムの知識。
・各種SEO対策のディレクション経験(内部対策、外部対策、コンテンツSEO)
・HTML、CSS、JavaScriptの知識。
Web広告コンサルタントWeb広告媒体の選定や広告運用ディレクションを行う職種。LPOなどを主導して行うこともある。・各種媒体のユーザー層の知識
・各種媒体の広告管理画面の操作方法
コンテンツディレクターコンテンツマーケティング戦略における対策キーワードに基づいて、記事コンテンツ制作をディレクションする職種。・SEOライティング経験
・ライターマネジメント経験

これら職種を志望する理由を事前に考えておきましょう。

項目3: 企業の良い点 

3つ目に、なぜその企業を選んだのかという観点です。

企業を選ぶポイントには次のようなものが挙げられます。

企業選びの5つのポイント

① 事業の特徴や競合性(優位性)
② 企業の規模
③ 人
④ 組織の社風・カルチャー
⑤ 待遇(勤務条件・報酬)

自身の過去の経験から、どのようなポイントで転職を検討したのかと言うことを考えておきましょう。

そのためには、志望業界や志望企業(加えて競合企業)を事前調査することが非常に重要となります。

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宮田
ただし、「⑤ 待遇(勤務条件・報酬)」に関しては明言を避けるようにしましょう。これは、転職は前職より高い給与を支払うと言う暗黙の了解のもと進められるため、理由として書く意味がないためです。自分の心の中に留めておきましょう。

項目4: 自身のスキルセット

4つ目に、自身のスキルセットに関する観点です。何が得意で、何ができるのかを明確に記載することが大切です。

スキルセットにも、ソフトスキルとハードスキルなどの二つのカテゴリーが存在します。

2種類のスキルセット

① ソフトスキル: ビジネスパーソンとして求められる知識やスキル。
② ハードスキル: 特定業務をこなすための専門知識やスキル。

ソフトスキルは、志望動機に盛り込むことは少なく、自身の専門性を説明するためにハードスキルについて記載することが一般的です。

項目5: 過去の実績

5つ目に、自身の過去の実績について記載するようにしましょう。

Webマーケティングの経験・未経験に関係なく、過去の業務の中でどのような実績を出したのかを記載しましょう。

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Webマーケティング初心者🔰
Webマーケティングの経験や実績がない場合はどうすればいいのか?

このように思われる方もいると思いますが、問題ありません。

過去の実績を確認したい企業の意図としては、「どの業界(インダストリー)で」「何をしてきたのか」を知りたいと言う気持ちが強く、志願者が自社でどのように活躍できるかを検討したいと言う意図があります。

項目6: 入社後に貢献できること

最後に、自分が入社して企業にどのように貢献できるかといった点です。

Webマーケティング職での転職希望者の多くが、

「御社でWeb広告運用ノウハウを身につけたいです!!」
「御社に入社して大手向けのSEOコンサルティングを経験したいです!!」

と言うのですが、採用担当者からすると、

「志望者が会社に求めているだけで、Giveはしてくれないのかな…」と思うわけです。

そのため、自身の過去のスキルや経験・実績から、自分がすぐにでも価値貢献できるポイントを知らせるように心がけましょう。

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宮田
入社後の価値貢献について言える志願者は少ないので、ここを言えるだけでもかなりポイントが高いです!!

Webマーケティング職の志望動機・理由に書くべきでない項目

Webマーケティング職の志望動機・理由に含めるべきでない項目も存在します。ここでは、それぞれの内容についてご紹介します。

NG項目1: 志望動機と転職理由を混同する内容

志望動機を聞いているにも関わらず、転職理由を話す方が多いです。しかしこれは全くの別物なので注意が必要です。

志望動機と転職理由

① 志望動機: 転職することを決め、その企業を志望した理由。
② 転職理由: 新たな職種・職場へ転職を決めた理由。

企業の採用担当者が知りたいのは、転職が決まった中(=転職理由)で、なぜ自社を志望しているのかと言う理由(=志望動機)です。

これらの違いを理解した上で適切な志望動機を記載するようにしましょう。

NG項目2: 過去の会社を悪く言う内容

過去の会社を悪く言うこともやめるべきです。

過去の会社のネガティブな側面というのは誰もが感じるはずです。

しかしながら、志望企業に対して、これらを愚痴のように書き綴る方はネガティブしこうな方であると捉えられてしまいます。

採用担当者は、会社をポジティブな方向に導いてくれるような志願者を評価しますので、前職のことを悪くいうべきではありません。

NG項目3: 会社で学びたいというスタンス

志望する企業で学びたいという学生のようなスタンスは避けるべきです。

多くの転職志望者は、新たな経験を求めて採用面接を受けますが、その中で「学びたい」という言葉を使う志願者の方には辟易しています。

もちろん新卒や未経験中途入社の方であれば、学びたいという気持ちは強くあると思うのですが、一番の志望動機が知識を吸収したいというのは悪印象です。

せめていうのであれば、

「私のXXXのスキルと御社のWebマーケティングのノウハウを組み合わせればYYYのようなインパクトを出せると考え、ぜひご一緒させてもらいたい」

のように積極的な姿勢を見せるようにしましょう。

Webマーケティング職の志望動機・理由の評価ポイント 

Webマーケティング職は採用観点からどのように評価されているのか気になる方も多いはずです。

ここでは、Webマーケティング職の志望動機・理由の評価ポイントについて解説します。

ポイント1: 定量的に考えられている

1つ目に、志望動機や過去実績が定量的に考えられているものが評価されます。

Webマーケティング職で入社する場合には、数字に強く、論理的思考力が高い方が企業に求められています。

そのため、数字が置き去りになった下記のような書き方は避けるべきです。

NGな書き方

「過去に不動産仲介事業のリーダーを任され、チーム組織のマネジメントで成果を出すことができました。」

NG1: 「チーム組織」: 何名規模の組織なのかが書かれていない
NG2: 「成果を出すことができ」: どのようなKPI、KGIに対してどれほど向上できたのかが書かれていない

次のように定量的に記載することを心がけるようにしましょう。

GOODな書き方

「過去に不動産仲介事業のリーダーを任され、社員8名のチームマネジメントで成約件数を年間480件から720件まで増やし、チーム売上を150%成長させることができました。」

関連記事: Webマーケティングに絶対必要なスキルセット6選 + 領域別スキル

ポイント2: 高い情報収集能力がある

2つ目に、高い情報収集能力がある方は評価されます。

Webマーケティングは変化の激しい業界ですので、Webマーケティングの最新技術に常にキャッチアップできる姿勢が求められます。

最近多いのが、Twitterアカウントを確認され、

「情報感度が高い志願者なのか?」
「情報リテラシーが高い志願者なのか?」

といった観点が見られています。

SEOであれば、実際の面接時に直近のアルゴリズムの動向などについて意見を求められることがあるため、常に最新情報を追っていくようにしましょう。

関連記事: Webマーケティング業界の今後・将来性は明るい

ポイント3: Webマーケティングへの熱意

最後にWebマーケティングへの熱意が高い志願者は評価されます。

Webマーケティング業界の業務難易度の高さについてはここまででも語ってきたましたが、この記事を読んでいる現時点で専門知識がなくても、

「Webが好きでたまらない」
「Webが好きで自分でサイト(ブログ)を作ってみた」

といった前向きな好奇心は高く評価されます。

また、今はスキルがなくても、そのスキルを身につけるための取り組みについては明確に答えられるようにしましょう。

Webマーケティング職の志望動機・理由の例文 – 新卒・中途(経験、未経験)

採用に繋がりやすい、Webマーケティング職の志望動機・理由の例文について「新卒採用」「中途採用」の2つのパターンでご紹介します。

新卒採用の志望動機例文(300文字)

「SEOコンサルタント」の志望動機の例文となります。

貴社を志望した理由は2つあります。

1つ目は、学部時代に培った分析スキルを業務にすぐに活かせると考えたからです。現在財政学のゼミに所属し、多変量解析など複雑な分析をこなしておりました。現時点でSEOは未経験ですが、入社前までにSEO知識を書籍で深め、課題抽出・施策立案ができるように努めていきたいと考えております。

そして2つ目は、貴社がSEO分析ツールでの市場を牽引している点に惹かれたためです。Webマーケティングでは、所有するデータ保有量の多い会社が顧客に対して質の高い提案ができると考えております。そのため、他社とは異なる強みを活かした提案で顧客の課題解決を支援したいと考えております。(295文字)

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宮田
良い点として、次の2点を含んでいる点が挙げれます。

「学んだ知識・経験が業務に活かせる点」
「競合他社にない強みを持っている点」

中途採用の志望動機例文

中途採用にも、経験者採用と未経験者採用の2つがあるため、各パターン別にご紹介します。

経験者のアピールポイント(300文字)

Webマーケティング企業の経験者中途採用で「Webマーケティングコンサルタント」の志望動機の例文となります。

貴社を志望した理由は2つあります。

1つ目は、前職で培った広告運用の知見を御社業務にすぐに活かせると考えたからです。前職の広告運用やLPOの経験からお客様の課題解決に向けたWebマーケティングの全体戦略策定から各マーケティングチャネル別施策ディレクションを行い成果創出に貢献できると考えました。

2つ目に、御社のマーケティングサービスの豊富さに魅力を感じました。Webマーケティング戦略立案を行う際には、Web広告、SEO、SNSなどの包括的なWebマーケティングチャネル向けのソリューション提供ができることを前提としているため、御社のナレッジを活用してクライアントに価値貢献できると考えております。
(298文字)

未経験者のアピールポイント(300文字)

Webマーケティング企業の未経験者中途採用で「営業(セールス)」の志望動機の例文となります。

貴社を志望した理由は2つあります。

1つ目は、前職営業で培った提案スキルを業務に活かせると考えたからです。現在個人向けの証券営業業務を行っており、新規開拓業務に携わってきました。新人時代から月次営業目標は常に120%以上を達成し新人賞を受賞したりと、高い目標に対して成果を出せるため御社でも成果に貢献させていければと思います。

2つ目に、全員事業家思想に共感したためです。営業キャリアの先には、新規事業開発に携わりたいと考えております。前職では顧客フィードバックをもとに、商品開発チームと改善活動を行って参りました。御社ではチームをリードし新規サービス開発を主導できるようになりたいと考えております。(298文字)

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宮田
良い点として、次の2点を含んでいる点が挙げれます。

「前職での実績から会社へ貢献できる点」
「定量的な数値を含め成果創出できそうな人物像をイメージできる点」

Webマーケティング職に転職する前にできる2つのインプット方法

これからWebマーケティング職に転職するのであれば、事前にWebマーケティングについてインプットを行うことが大切です。

ここでは、独学によるインプットとマーケティングスクールを活用したインプットについて説明します。

方法1: Webマーケティングを独学する

Webマーケティングの知識やスキルを引き上げる方法としてもっとも簡単にできるのが独学です。

最近であれば、Webマーケティングに関する書籍やインターネット情報が大量に存在するため、独学でも多くの知識を吸収することが可能です。

就職・転職まで残り1ヶ月と、限られた期間なのであれば独学がおすすめです。

関連記事: Webマーケティングを独学で即戦力レベルまで引き上げる勉強方法

方法2: Webマーケティングスクールに通う

もし、就職・転職までに3~6ヶ月の期間があるのであれば、Webマーケティングスクールを活用して、実践的な経験を積むこともおすすめです。

独学での知識習得が難易度が高く、体型だった知識・スキルを身につけたい方であれば、Webマーケティングスクールに通学することがおすすめです。

関連記事: 大学生におすすめのWebマーケティングスクール7選!! 現役Webマーケターが徹底比較!!

適切な志望動機を書いてWebマーケティング職に就こう!!

これからWebマーケティング職に就きたい方であれば、自身の身につけたいスキルややりたいことを把握した上で、企業調査を行うことが大切です。

下記のWebマーケティング職の志望動機のポイントは事前におさえるようにしましょう。

Webマーケティング職の志望動機のポイント

1: 志望動機に含める項目
– ① Webマーケティング業界を選んだ理由
– ② 職種を選んだ理由
– ③ 企業を選んだ理由
– ④ スキルセットや実績
– ⑤ 入社後に貢献できること

2: 志望動機に含めるべきでない項目
– ① 志望動機と転職理由を混同する内容
– ② 過去の会社を悪く言う内容
– ③ 会社で学びたいというスタンス

3: 志望動機の評価ポイント
– ① 定量的に考えられている
– ② 情報収集能力の高さ
– ③ Webマーケティングへの熱意

本記事の中で解説した志望動機のポイントをおさえ、Webマーケティング職の転職を確実なものにしていきましょう。