SEO担当者の方と以下のような会話をする機会がよくあります。
こないだGoogleアナリティクスで1つの記事が検索結果のところに目立つように表示されていて、それ以降流入が爆増したんですが、あれって何でしょうか!?
それって悪いことはないですよね!?
強調スニペットは、Googleからの最高のギフトだと捉えましょう。強調スニペットによって、Webサイトに以下のような恩恵をもたらしてくれます。
Googleの強調スニペットは良いことしかなく、主に以下のような恩恵をもたらします。
・該当記事の表示回数の増加
・記事単体での順位がじっくりと増加する
・オーガニックセッションの増加
本記事では、強調スニペットの概要と、どのようにすれば表示されられるのか、私の経験からお話したいと思います。
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強調スニペット(Featured Snippets)とは!?
強調スニペットとは、Googleで質問系統の検索を行った時に検索結果以外の場所に表示される画像やテキストの事を指します。また、1位よりも上に表示されることが多いことから検索順位の「0位」と呼ばれることもあります。
以前僕がライターとして書いた記事が強調スニペットを獲得しているので、以下を参考にして欲しいです。
Google検索で、「民泊 種類」と入力してみてください。
すると以下のような検索結果が出てきますよね。この検索結果をみると、検索結果のリスティング以外の上段に画像・テキストで強調されたカセットが表示されていますね。これが強調スニペットです。
明らかに他の検索結果よりも目立つ位置に配置されてますねwww
以下では、強調スニペットの利点や表示例について説明します。
強調スニペットのメリット・利点とは!?
強調スニペットを獲得することでたくさんのメリット・利点を享受することができます。
メリット1: 記事の表示回数増加でサイト知名度が向上する
言わずもがなですが、検索結果であれだけ目立っていたらまず目につきますよねwww 記事のURLやタイトルからサイトを運営している会社名を認知することになるので、Webサイトのブランディングに大いに貢献します。
また、検索結果が10位以内の記事から強調スニペットが生成される傾向があるため、強調スニペットと通常の順位の2つのプレースメントをおさえていることもサイトの認知度向上に寄与しています。
参考サイト:
How to Land Featured Snippets and Rank in “Position #0”(with Examples)
しかし、2020年1月のアルゴリズムアップデートにより、強調スニペットで重複するプレースメントの表示がなくなったようです。
参考サイト:
Google Offers Guidance on Featured Snippets Update
メリット2: 記事単体の順位もじっくりと増加する
これは先ほど紹介した僕の「民泊 種類」の記事について言えることですが、今この記事は3位(2019/12/30時点)となっていますが、当初はずっと6位だったのです。タイムラインとしては以下のイメージです。
・記事のリリース(2019/9/15)
・10位圏外から6位にランクイン(2019/10ごろ)
・強調スニペットを獲得(2019/10後半ごろ)
・6位から3位までじっくりと上昇(2019/12前半ごろ)
このタイムラインで言うと、記事単体で流入がある程度増えていましたが、サイトの記事数が徐々に増加していたことも起因しますが、強調スニペットに表示されてからぐんぐん順位を伸ばし、3位まで上げてきました。これは強調スニペットからの流入が増えたことにより、サイトドメインが強くなった結果であると考えています。
あくまで仮説ですが、参考ぐらいに捉えてもらえると幸いです。
メリット3: オーガニックセッションの増加
強調スニペットを獲得してからオーガニックセッションの増え方が尋常ではなかったです。この記事単体のオーガニックセッション獲得数は月間50セッションから200セッションまで4倍も伸びましたwww
「民泊 種類」以外のキーワードでもセッション獲得できているからだとは思いますが、確実に強調スニペットのおかげであると考えています。
強調スニペットの種類とは!?
強調スニペットは、先述したような画像とテキストのものだけではなく他にも、表(テーブル)、順番(リスト)、動画など表示されるものも多岐に渡ります。
例1: 画像・テキスト
画像・テキストの強調スニペットとは、Googleの検索欄に「OO + とは」のような質問系クエリの出力結果として表示されるような以下のようなカセットを指します。
ブログページのtitle、description、アイキャッチ画像、URLが掲載されています。中でもdescriptionとアイキャッチ画像が最も目立つように配置されていて、ユーザーが欲しい情報が一瞬でわかるような構成になっています。
例2: 表(テーブル)
表(テーブル)の強調スニペットとは、Webサイト内の表(テーブル)情報をクローラーが情報取得し出力するものです。
以下では、「SEO 価格」の検索結果としてSEO対策サービスのサービス料金表が閲覧でき、とてもイメージしやすいです。
ここでは、表の名前、列名(フィールド名)、各種情報、title、URLが表示されていますが、表(テーブル)情報が最も強調されています。
例3: 順番(リスト)
順番(リスト)の強調スニペットとは、「oo + 手順」「oo + 方法」などのキーワードで取得できる手順や方法の順番に関する情報を出力するものです。
以下では、「line パスワード変更方法」と入力しましたが「line パスワード変更手順」としても同じ強調スニペットが出力されました。
実施にページを見てみると、見出しタグ(h2、h3)ではなく、divタグの値がリストとして出力されています。恐らく、手順などのキーワードを発見したら、タグとは関係無く「1. 」「2.」などの連番を発見して手順に関するリストを生成していると思われます。クローラー恐るべしですねwww
例4: 動画
動画の強調スニペットとは、検索クエリの中でもYoutubeなどの動画サイトでのサイテーションが強いものであれば、動画を出力結果に返すものです。
以下では、人気Youtuberである「hikakin」と入力しましたが、hikakinさんに関連する多くのYoutube動画が一番上に出力されました。
ここでは、動画という見出しの下に、3つの動画のカセットが表示されました。それぞれのカセットには、動画のアイキャッチ画像、動画タイトル、動画アカウント名、メディア元、投稿時間が表示されていて、その中でも動画のアイキャッチ画像と動画であることを表す再生ボタンのCTAが強調表示されていることがわかります。
強調スニペットの表示対策方法とは!?
強調スニペットを表示される具体的な対策方法はないのですが、個人的にこれではないかと思うものを共有します。
手順1: 対策したいキーワードの検索順位が10位以内に入っていることを確認
まず、強調スニペット対策をしたいキーワードが検索順位で上位10位以内に入っていることを確認しましょう。
以下はahrefs社の調査レポートの引用です。
According to our data, it is 99.58% positive that Google only features pages that already rank in the top10.
https://ahrefs.com/blog/featured-snippets-study/
実は、ahrefs社の調査で強調スニペットとして出力されるページの検索順位の99.58%が上位10位以内であることが知られています。
つまり、対策したいページが10位県外であるとすると、強調スニペットに表示させられる可能性が圧倒的に低いということがわかります。
強調スニペットにランクインさせられる重要な条件として抑えておきましょう!
手順2: きちんと回答に答えられているか見直す
「画像・テキストタイプ」の強調スニペットに対しては、「とは?」に対する回答が記載されているか否かを確認するようにしましょう。これは、感覚値なのですが、文章内に「とは」という語をおき、「それは~ということです」と簡潔に回答を加えるだけでも良いと思います。
Googleでも明確な答えがないため、難しいところですが、実施に強調スニペットが表示されている記事を参考にしながら近づけていくしかないのが現実です。
手順3: 適切にマークアップされているか見直す
「表(テーブル)」「順番(リスト)」の場合には、以下の確認をすべきです。
「表(テーブル)」・・・見出しに「〜表」「〜テーブル」と記載し、テーブル関連のタグ(<table>、<tr>、<th>)がマークアップされていることを確認する。
「順番(リスト)」・・・見出しに「〜手順」「〜方法」と記載し、順番を追うようなリストタグ(<li>)や見出しタグ(<h2>、<h3>、<h4>)でマークアップされているかを確認する。
上記のマークアップができていないと強調スニペット表示は厳しいです。必ず確認するようにしましょう。
強調スニペットをマスターしてビジネス成果に繋げましょう!!
本記事では、強調スニペットの概要と強調スニペットを表示させる方法について説明しました。企業のWeb担当者としてオーガニックトラフィックを増やしたい時に便利な機能なので今のうちに仕組みを理解し、トラフィックを増やせるように準備しましょう。
また、SEOの内部対策を体系的に学びたいとう方は以下の書籍を読むのがいいと思います。内部対策においてはバイブルのような本です。