ブログの効果測定とか、注意点について知りたい…
上記のような疑問に答えるべく、本記事では以下について説明します。
① 企業ブログの集客効果について
② 企業ブログの効果測定の方法
③ 企業ブログの運営上の注意点
企業ブログは、一般的なブログではなく特定のテーマについてユーザーの欲しい情報を提供するようなオウンドメディアを指すことが多いです。
企業ブログから集客を行い自社製品・サービスを購入してほしいというWeb担当者は多いと思います。しかし、どのようにすればいいのかわからないという方が多いので僕が培ったナレッジを共有しようと思います。
現在Webマーケティング担当の方や、企業ブログの運営に興味のある方に見ていただけると幸いです。
① 企業のWebマーケティング担当者
② 企業ブログに興味関心のある人
ページコンテンツ
企業ブログの集客効果について
企業ブログは、企業が所有するメディアとしてあらゆる情報を拡散することが可能です。企業ブログを活用することで、主に検索エンジンやソーシャルメディアから多くの流入を獲得し、企業のファンになってもらうことが可能です。
また、ファンになったユーザーは継続的に配信されるブログコンテンツをSNSやメールマガジンを通して読むことになります。結果的に問い合わせ数の向上が見込め、企業の売上に繋がりますので、集客だけでなく成約達成も実現できます。
企業ブログの効果測定方法
企業ブログを運営する担当者が最も気になるのが、企業ブログの費用対効果の計測かと思われます。
パフォーマンスマーケティング的な観点で考えると、企業ブログの効果を可視化するのはとても難しいです。と言うのもすぐに効果が現れるデジタル広告とは異なり、企業ブログは検索エンジンの表示回数(インプレッション)に大幅に左右されるためです。
しかし、効果が可視化できなければ、Webマーケティング担当者として社内で提案することもはばかられるはずですので、僕が行なっているKPI設計の方法について説明します。
企業ブログのKPI設定について
パフォーマンスマーケティングで、プロモーションの効果を計測する時には、プロモーションの費用と効果を比較することが大切です。
以下では「企業ブログ運用でかかる費用」と「企業ブログ運用でもたらされる効果」について説明します。
企業ブログ運用でかかる費用
一般的にメディアを運用する上では、コンテンツ制作を企業内で行えば人件費がかかりますし、外部ベンダーを活用した場合にも業務委託費がかかってしまいます。
・コンテンツ制作にかかる制作費
・外部ベンダーに依頼する時にかかる業務委託費
企業ブログ運用でもたらされる効果
また企業ブログの運用でもたらされる効果も抑えておく必要があります。企業ブログの主な流入経路は検索エンジンですから、以下のようなSEO関連のKPIを設定する必要がありますが、
・オーガニックセッション
・キーワード検索順位
・リード / コンバージョン(CV)
・直帰率
・ページ / セッション
・平均セッション継続時間
企業ブログの事業に対する貢献度を計測する場合には、以下のような「ビジネスに関するKPI」を重視するようにしましょう。
・獲得ユーザー数
・売上金額
・リード / コンバージョン
関連コンテンツ:
Webマーケティングの正しいKPIの設定方法
企業ブログの評価方法
「費用」と「効果」のKPIが出揃ったので、これらのKPIを計算して企業ブログ運営の効果測定を行いましょう。
評価する際に見るべきKPIは以下の3点です。
・CPA(顧客獲得単価)
・ROI(投資対効果)
・ROAS(広告費用対効果)
CPA(顧客獲得単価)
CPA(顧客獲得単価)は、「1ユーザーを獲得するのにかかる費用」を表す指標です。商品やサービスにおいても基本的にはユーザー獲得がビジネスの議論の中心になりますので、この指標は最重要と言っても過言ではありません。
CPA = (SEOにかかった費用) / 獲得ユーザー数
(SEOにかかった費用)には、コンテンツ制作費やベンダー管理費が充当されます。獲得ユーザー数に関しては、コンバージョン数をGoogle Analyticsから計測できるのでそのデータを活用しましょう。
ROI(投資対効果)
ROIはSEOに関する投資を行った時に、SEO経由でどれほどの利益が上がったのかを確認するためのKPIです。
ROI(投資対効果) = (SEO経由CVの売上金額 – SEOにかかった費用) / SEOにかかった費用
「SEO経由CV」を計測するのが少し厄介なので気をつけましょう。
なぜなら、ここでの「SEO経由CV」には、「SEO経由の直接CV」と「SEO経由の間接CV」の2つが含まれるためです。
簡単に説明しますと、以下のようになります。
SEO経由の直接CV・・・SEOによりサイト流入し、そのままCVに至るケース
SEO経由の間接CV・・・SEOによりサイト流入したあと一度サイトを離脱し、後日に他チャネルから流入しCVに至るケース
参考)
How to analyze and report the true value of your SEO Campaign
ROAS(広告費用対効果)
ROASはSEOに関する投資を行った時に、SEO経由でどれほどの売上が上がったのかを確認するためのKPIです。
ROAS(広告費用対効果) = SEO経由CVの売上金額 / SEOにかかった費用
ROIとROASの違いは、ROIは「利益を上げているか」に着目し、ROASは「売上を上げているか」にちゃくもしているかの違いです。
投資が売上と利益の双方に与える影響を見ることはとても大切です。
企業ブログの運営上の注意点
企業ブログを運営する上で多くのWeb担当者が見落としている点について説明します。
明確なターゲットを定義しているか!?
Webマーケティングをする上では、自社が狙っているターゲットを設定する必要があります。ターゲットを設定しない状況では、どのようなマーケティングキャンペーンを行なったとしても効果が得られるケースはほとんどありません。
ターゲットを設定することで、そのターゲットのもつ悩みや気持ちを察することができます。
対策キーワードを設定しているか!?
企業ブログを運営するということは、ユーザーのほとんどはGoogleなどの検索エンジンから流入することになるはずです。場合によってはソーシャルメディアからの流入となるはずですが、ベースは検索エンジンです。
検索エンジンからの流入を狙う場合には、ターゲットが悩みを検索する時に検索するであろう対策キーワードを事前に設定しておくようにしましょう。
対策キーワードを設定する時には、検索ボリュームとキーワード難易度を考慮して決める必要があります。詳細は以下の記事に記載しましたので、こちらもご確認ください。
関連コンテンツ:
超簡単! SEO対策キーワードの選定方法
検索結果でクリックされるスニペットになっているか?
スニペットというのは、検索エンジンの検索結果で表示される以下のようなカセットを指します。
スニペットには、
・ディレクトリ構造
・title
・description
の3つの要素があり、それぞれがターゲットユーザーにささるような内容であることが大切です。
また、スニペットの要素は検索エンジンの評価も反映されやすい箇所ですので、対策キーワードとユーザーの検索意図に一貫性のある内容に整理することが大切です。
数字を交えた確かな情報になっているのか!?
ユーザーが記事を読んで共感できる記事には、数字を用いた明確な根拠や論拠がある場合がほとんどです。
ビジネスにおいても、主張をいう時には必ず数字を求められるかと思いますが、ブログでも全く同じでして、明確な数字が根拠となる主張の方がユーザーからの共感を得やすいことは間違いありません。
自己満足な記事では意味がない
このブログは個人ブログなので僕の自己満足の記事が多いのですが、企業ブログの場合には、ターゲットユーザが求めている情報を届け、共感してもらわないと商品・サービスを購入してもらうことはほぼ不可能です。
ユーザーが求める情報を適切な調査を行なった上で記事化していきましょう。記事化する際には、ユーザーの検索意図を把握することが必要となりますので、一旦以下の記事などを参考にしていただけるかと思います。
関連コンテンツ:
SEOで重要な検索意図(インテント)とは!? 重要性や分析方法を紹介
さいごに
ここまで企業ブログを運営するために必要なコツについて説明しました。これから企業ブログを運営したい人には本記事で紹介した内容をもとに取り組んでいただければと思います。