Webマーケティング業界におられる方でご自身のキャリアプランって真剣に考えていますか!?

Webマーケティング業界は目まぐるしく変わっていくものですので、身の振り方についてはある程度想定した上でキャリアプランを考えておくことが大切です。

そこで本記事では、Webマーケティング業界のキャリアプランについて想定されるキャリアプランとそのために今すべきことを僕個人のキャリア観点から説明します。

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Webマーケティング業界のキャリアプランについて


20代の若い内にWebマーケティング業界に転身する人の大半は、

Webマーケティングってなんか楽しそう♪♪
自由に働きやすいからイケてる!!

などのようなポジティブワードを言って転職する人が多いです。実際に私もそうでしたwww

しかし、Webマーケティングは体力的にきつい仕事ですし、また給与もそこまで高級取りというわけではありません。30代を迎えるに当たって、今後のキャリアをどう構築していくべきかについて考察することはとても大切です。

Webマーケティング業界では、多種多様なキャリアプランがあり、転身も様々です。Webマーケティング業界でも以下のような転身例はよくあるようです。

転身例)
・営業職からWebマーケティングコンサルタントへの転身
・エンジニアからSEOスペシャリストへの転身
・リスティング広告運用からWebディレクターへの転身
・WebデザイナーからWebディレクターへの転身…など

各人のキャリアパスのパターンはかぞえればきりがありません。そこで、Webマーケティングのキャリア目標ベースにポジション毎に必要なスキルを考察することで今すべきことを考えていこうと思います。

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Webマーケターには3つのゴールがある


Webマーケティングのキャリアプランを考える上ではまずはゴールから考えましょう。Webマーケティング業界でキャリアを歩む限り、どう頑張っても必ず3職種のいずれかに向かっていくことになります。

Webマーケターの職位としてのゴール)
・事業会社のCMO
・マーケティングコンサルティング会社の経営陣
・特定領域のスペシャリストとして独立

これら3職種はいずれもメリット・デメリットがあるため、どれが良いとか断言することはできません。以下にて説明していきます。

事業会社のCMO

CMOとは、Chief Marketing Officerの略でして、企業のマーケティング部門のトップであり、会社の役員でもあるため会社の意思決定にも関与する幹部職です。今Webマーケティングをやっている人なら誰もが憧れる職位なのではないでしょうか!?

CMOとしてのキャリアを歩むためには、事業会社でSEOやリスティング広告、SNS運用担当などのWebマーケティングの専門領域の担当としてキャリアを積んだ後に、チームのマネージャーを経験し、ここで結果を出すことを求められます。50名程度のスタートアップのチームメンバーからキャリアをスタートしたとして最低でも5年程度はかかると思います。

業務内容

以下は、某スタートアップのCMO候補の求人情報例です。社員数はこれで40名程度です。
いずれのマーケティングチャネルを理解しつつ、進捗管理や外部交渉も行う点などが明記されており、総合的なスキルが要求されるポジションとなります。

・WEB広告からTVCMなどのマス広告まで、幅広い経験に基づくマーケティングチームの組織マネジメント
・マーケティングKPIの進捗管理
・各種施策の設計、管理
・TVCMや交通広告等のクリエイティブ企画
・広告代理店のマネジメント

必要なスキル・経験

CMO候補のためか、マネージャー登用後にCMOにさせるような求人ですので、ある程度要件は浅くてもOKのようです。マーケティング実務経験が3年以上とあるので、1つの領域である程度の実績があることが求められます。また、チームマネジメント経験も必要なようです。ここには、年数の記載がないのでそこまで難易度は高くはないと思われます。

・マーケティング実務経験3年以上
・マーケティング組織(メンバー2名以上)のマネジメント経験

マーケティングコンサルティング会社の経営陣

マーケティングコンサルティング会社(Web広告代理店、Web制作会社)の経営陣としてのキャリアもマーケティング職種のゴールであると言えます。独立してから起業する人もいますし、今まで培ったスキルを活かして役員に就任するパターンもあります。

マーケティングコンサルティング会社では、そもそものサービスがWebマーケティングサービス代行がサービスの肝となりますので、商材であるマーケティングサービスの最適化や社内全体のガバナンスを整備するのが役目となります。経営陣となると、役員クラスとなるので、社員数50名程度の会社規模でも到達するのに5~7年以上はかかると言われています。

特定領域のスペシャリストとして独立

会社の経営陣にまで登りつめなくても、特定の領域でスペシャリストとして活躍する選択肢も残されています。この場合には、フリーランスとして働きたいという人が多いです。

先述した「事業会社のCMO」「マーケティングコンサルティング会社の経営陣」の場合には、マーケティングだけでなくマネジメントに関する包括的な知識・経験、つまりジェネラリスト的なスキルセットが要求されます。一方でスペシャリストには、その領域における深い知識・経験が求められます。ここが大きな違いでしょう。

一度身につけた専門領域を継続的に磨き続けてその分野では右に出る者がいないというレベルまで伸ばすことができれば、十分に活躍することが可能なはずです。

業務内容

フリーランスの場合には、クライアントとの交渉で様々な業務を引き受けることが可能です。

必要なスキル・経験

あくまで私が考えるものですが、最低でも以下のスキルがあれば案件を受注し継続的に業務ができるはずです。

・特定領域の1年以上の経験と実績
・コミュニケーションスキル
・営業力

フリーランスの専門家の場合には、営業力がとても重要です。自身のスキルや強みをクライアントに売り込み、受注したり、継続的な関係を築かなければなりません。

将来を見据えた計画的なキャリア設計を心がけるべき


今現在何をすべきか考える時には、まずはゴールを明確にすることから始めましょう。

先述したように、Webマーケティングでは大体が3つの職種に収束していくものです。自分が必要なスキルは何かをしっかりと考えましょう。ここでは、僕が検討しているキャリアについて書いていきたいと思います。

前提として僕は、SEOがっつり、リスティング広告を少しできるくらいのスキルセットで、SEOに関してはコンテンツ系サイトとDB系の動的システムサイトのいずれにも精通しています。また、コンテンツマーケティングディレクターとしての業務経験もあるので、コンテンツマーケティングの戦略を考えるのも得意です。

SEMスペシャリストから2通りの職務を検討しています。SEOからデジタルに参入する人は多いと思うので、僕の例を参考にしてもらえると幸いです。

ケース1: SEMスペシャリストからブランドマネージャー

SEMスペシャリストからブランドマネージャーへの転身というキャリアプランです。

動機付け

ブランドマネージャーとは、製品やプロダクトのブランディングに関する領域の責任者です。デジタルマーケティングの場合には、目先のCV(コンバージョン)にとらわれて広告を売ったりするのですが、これはあくまで短期的な顧客関係を築くだけであって、長期的な顧客関係には繋がりにくいです。製品の機能や価値以外の付加価値としての「ブランド」を消費者に抱かせて、長期的に自社の製品のファンになってもらえるようなブランディングをやってみたいです。

必要な準備

ブランドマネージャーに求められる知識の中でも最も必要なことは「創造性」だと思っています。なったことがないのでわからないですが、定量的なことももちろん必要なのですが、まずは製品のコンセプトをデザインに落とすまでのディレクションがあり、ここはある程度の芸術性(アート)や創造性(クリエイティビティ)が必要だと思います。

今目指しているのは、リアルなプロダクトではなく、オンラインのWebプロダクト(Webサイト)となることが多いので僕の場合には、UI、UXのスキルが求められると考えます。SEMで学んだ流入獲得スキルとディレクションスキルを活かして、ユーザーが求めるUXを実現し、結果としてプロダクトのブランドに繋げたいと考えています。

ケース2: SEMスペシャリストからデータアナリスト(SQL、CRM)

SEMスペシャリストからデータアナリストへの転身というキャリアプランです。

動機付け

SEMスペシャリストでありWebアナリストとしても実績があるので、Webアナリストとして鍛えた分析スキルを活かしてさらに難易度の高いデータ分析を行いたいと考えています。データアナリストとしては、ユーザ行動分析を行なって、DB系サイトのグロースハックでバリューを出したいです。今データ分析ができる人材は今後のAI時代にも確実に生き残れるだろうと考えます。

必要な準備

データアナリストとして、ユーザ行動分析を行うためには、主に以下のスキルが求められます。

・CRMの理解
・SQLのスキル
・R・Pythonのスキル

データ分析を行うためには、SQLやR・Pythonなどのデータ抽出から加工までのプログラミング言語の理解が必要です。今はMOOCの台頭で誰でも簡単に学べるので、ここに乗っかって僕も自学しています。

また、CRMの理解も必要です。CRMは顧客関係管理システムのことで、toC向けのサイトでも今は利用している会社が多いはずです。CRMがあることにより、Webサーバー(正確にはDBサーバー)ではユーザー行動ログを取得し、CRMではユーザー属性を取得し、特定属性のユーザー行動を分類することが可能です。CRMを理解しさらにユーザーについての理解を深めることが可能です。

結局、この2つのキャリアの先にあるのはCMOかと思っています。しかし、後述しますが、20代のうちはマネジメントというよりは特定領域の専門家としてバリューを出しておくべきかと思います。進化が早い業界ではありますが、自分が最も得意な領域を持っておけば、そこから応用が利かせられますし、マネジメントの人はワーカーの気持ちなどの人間コミュニケーション部分もわからないと務まらないと思うのです。

若手は特定分野の専門性を高めることに集中すべき


多くの人はWebマーケティング業界で挑戦を開始したばかりだと思います。まずはその領域を極めることが大切です。

僕の場合は、SEOが得意なのでまずはSEOを極めまくっています。一方でデータ分析にも興味があってWebアナリストの領域から、データアナリストとしてのキャリアも検討しています。さらにITにバッググランドもあるため、フロントエンドも挑戦しているところです。また、WebアプリケーションやiOS、Androidアプリの開発ディレクションもやっていたのでディレクションを極めることも可能です。

これらは、全てSEO、IT、マネジメント関連の知識がベースになっていて、スキルを横に拡張するのを手伝ってくれています。自分の得意分野を把握して、誰にも負けない実績を作り、まずはスペシャリストとしての地位を確立することが大切です。そのあとは横展開したスキルを活かせるようなキャリアプランを描きましょう。

さいごに

本記事では、Webマーケティング業界で想定される3つのキャリアプランについて説明しました。特に考慮すべきは以下の2点です。

・Webマーケティング業界でのキャリアパスとしては主に以下3つに集約される
↪︎ 事業会社のCMO
↪︎ マーケティングコンサルティング会社の経営陣
↪︎ 特定領域のスペシャリストとして独立
・若手は特定分野に集中すべき

特に若手は特定分野に集中し、スペシャリストとしても、さらにはCMOや経営陣としてもバリューを出せるような状況を作り出すことが大切です。このブログでもWebマーケティング業界の現実をさらに語っていくので、引き続きどうぞよろしくお願いします。