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ベンチャー企業志望者
・大企業かベンチャー企業のどちらに入社するか迷っている。
・大企業からベンチャー企業への転職を検討している。

上記の疑問に答えるべく本記事では、以下について説明します。

本記事で説明する内容

① ベンチャー企業と大企業の違い
② ベンチャー企業と大企業の働き方の違い
③ ベンチャー企業や大企業に合う人の特徴

ベンチャー企業と大手企業は働き方が大きく異なります。特に大手企業からベンチャー企業への転職検討中の方であれば事前に理解しておくことが大切です。

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宮田
本記事を執筆する僕(@webkirin)は、ベンチャー企業での業務経験が2年ほどあり、フリーランスマーケターとしてベンチャー企業のお客様を支援してきた経験があります。

また、本記事の想定読者は以下となります。

本記事の想定読者

・ベンチャー企業志望者(大企業への転職か迷っている)
・転職を検討している大企業勤務者

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ベンチャー企業の働き方は大手企業と異なる

ベンチャー企業と大手企業は働き方が大きく異なります。これはそもそも企業の成長フェイズに合わせて企業が達成し得る目標が異なるためです。

ベンチャー企業であれば、短期的な売上増加により組織を存続させることが求められます。

しかし一方で、大手企業では経営基盤が安定しているため、会社の永続的な成長が求められることになります。

ここでは、ベンチャー企業と大手企業の概要や組織の目的について整理していきます。

ベンチャー企業と大手企業の違い

ベンチャー企業と大手企業の組織の違いについて理解していただくために、次のような比較表を用意しました。

ベンチャー企業と大手企業の違い

項目ベンチャー企業大手企業
売上3,000万円 ~ 10億円10億円以上
従業員数100人未満101人以上
社会的信用低い高い
福利厚生手厚い薄い
組織風土明確なルールがないガバナンスが整備されている
仕事内容新たな仕事を生み出す決められた仕事が大半
成長速度早い遅い

<比較表の注意点>
1: 上場しているのにベンチャーという風潮が日本にあったりと、そもそもベンチャー企業という言葉が曖昧ですので、私の体感で書いているのでその点はご了承ください。
2: ベンチャー企業と言っても業種によって売上と従業員の構成比が異なりますので、その点も一旦差し引いてみていただけますと幸いです。

業種にもよりますが、一般的にベンチャー企業は売上が10億円あれば上場できる可能性が高いので、上場するかどうかが大手とベンチャーの分け目なのかな?と思っています(業種別にPERやPSRが異なるので、この辺りも差し引いて一旦考えてください)。

このようにベンチャー企業では、明確なルールがなく、まずは売上をしっかり作るために経験やスキルのある個人がどんどん新しい仕事を作っていかなければいけません。

一方で大手企業では、ある程度組織基盤が整っているため、決められたタスクを正確にこなすことが求められます。

ベンチャー企業と大手企業の働き方の違い

ベンチャー企業と大手企業の違いについて説明しましたので、次に働き方の違いについて言及していきます。

先述したようにベンチャー企業と大手企業とでは、組織規模やガバナンス整備が大幅に異なるため、個人に求められる働き方も大きく異なります。

それぞれ整理して行きたいと思います。

ベンチャー企業は裁量権が大きく自由に働ける

ベンチャー企業では、個人に与えられる裁量権が極めて大きいため、自由に働くことが可能です。

じゃあどれくらい自由なのか?と言いますと、ベンチャーの中でもさらに規模によるのですが、基本的には成果を上げていれば何をしていても文句を言われないというレベルです。

しかしながら、組織として毎年150~180%程度の成長を求められることが多いため、自分の担当領域ではそれなりに専門性やスキルを持っていないとおそらく通用しないです。

私は過去に未経験でベンチャー企業に入社しているのですが、ノックアウトされて早期退社したことがありますので、もしご興味あれば以下の記事をご覧ください。

参考: 【経験談】Webマーケティング未経験でベンチャーに入った話

大企業は経営基盤が安定していてルーティンタスクが大半

一方で大企業の場合には、すでに収益を生む事業や組織体が成り立っているため会社の経営基盤が安定しています。

このような組織では、組織のルールの中で正確に仕事をこなすスキルが求められます。

決められた時間の中で決められたルーティングタスクをこなすことが組織の成長のためには不可欠になります。

ベンチャー企業に合う人の特徴

成長しているベンチャー企業を見ると、

「自分も圧倒的に成長したい!!」
「起業・独立するために力をつけたい!!」

と意気込む若手の方が多いです。

しかし、そんな甘くないのがベンチャー企業です…

正直な話ですが、この記事に辿り着いている時点で多くの方がベンチャー企業に向いていないというのが私の持論となります。

というのも、本当に圧倒的に成長できる人はこの記事に辿り着くような検索ワードで検索をしないからですww

しかし、この記事に辿り着いたのも何かのご縁ですので、改めてどういった人がベンチャー企業に向いているかを確認してもらえれば読者の方にとって価値ある情報かと思います。

参考: ベンチャー企業はなぜ激務なのか?業務量が多い理由を解説

個人目標を設計し主体的に行動できる人

ベンチャー企業で活躍できるのは、チーム目標から自分個人の目標として逆算し、必要な行動を起こすことができる主体的な人です。

大企業とは異なり、ベンチャー企業では、ほとんど指示もされないので、自分の専門性を活かして業務を前に進めていくことが求められます。

他人に指示を仰ぐのではなく、主体的に個人目標を設計し、そこに向かって直走りできる人が活躍している印象です。

将来独立したい人

ベンチャー企業で成長している人に多いのが、将来起業したいと考える人です。

大企業と異なり、ベンチャー企業で業務を行う場合には、役員直下で業務を行う機会が多くなります。

常に経営陣の事業戦略や組織マネジメントの考え方に触れられるため、短期間で起業に必要なマインドや考え方を身につけやすくなります。

また、独立・起業するという明確な目標があることで難易度の高い業務もやり切ることができるようになり、困難に対しても根気強くやり切る気持ちを磨くことができます。

私自身もベンチャー企業2社を経験してフリーランスとして独立していますし、今後ももう一度独立したいと思って日々業務に取り組んでいたりします。

参考: Webマーケティングで独立・起業する2つの方法を紹介!!

常にチャレンジをしたい人

常に新しいチャレンジをしたい人もベンチャー企業に集まってきます。

常に変化する市場に対して、新規サービスを企画してリリースしたり、やったことのない業務を経験する機会が豊富に用意されています。

このような変化に即座に適応できる方はベンチャー企業向きであると言えます。

私がベンチャー企業で業務を行なってきた中でこのような適応力を持つ人は高い確率で成果を上げていますし、独立しても成功している方が多い印象を受けます。

高い専門性を持ち自分の実力を試したい人

特定の領域で高い専門性を持つ方もベンチャーで活躍できる可能性が高いです。

そもそも専門性は、「ソリューション軸」と「インダストリー軸」で分けられます(少しコンサルティング会社的な考えですが…)。

私ですと、次のようなイメージで専門性を持っています。

ソリューション軸: デジタルマーケティング(SEO、コンテンツマーケティング戦略策定)、営業スキル

インダストリー軸: ERP、ニッチ不動産領域(シェアハウス、不動産仲介、不動産売買など)

このように、自分の特定専門領域があることで、どの領域の会社でもソリューション軸での専門性を活かせますし、ERPやニッチ不動産の領域でいろんな業務支援が可能となります。

大企業に合う人の特徴

大企業の場合には、ベンチャー企業とは逆の特性を思い浮かべていただけると良いです。それぞれ解説していきます。

決まった仕事をこなし改善を行える人

決められたルールに従って仕事をこなせる人は大企業に向いています。

大企業の場合には、ある程度業務が決められており、これらの作業を効率的に運用する能力が求められます。

そのため、作業者レイヤーであれば、タスク遂行能力やキャッチアップ能力が求められ、管理者レイヤーであれば、上記作業者をマネジメントするスキルが求められます。

目新しいことを行うことはあまりない一方で、大量の定型タスクを大量にかつ、高速に回すPDCAが求められます。

1つの業務に集中的に取り組みたい人

1つの業務に集中的に取り組みたい人は、大企業に向いています。

大企業の場合には、部門ごとに目標が決められており、個人の業務も細分化されていることがほとんどです。

自分の取り組む業務以外の関連業務にも取り組まなければならないストレスから逃れたい人であれば、大企業で得意分野の業務だけ集中する方が良いのかもしれません。

ワークライフバランスを重視したい人

 ワークライフバランスを重視したい人は、大企業に向いています。

ベンチャー企業の場合には、成果主義が適用されることが多く、就業時間はあってないようなものです。

一方で大手企業の場合には、基本的には決められた時間の中で業務を行い、チームの目標数値はあったとしてもベンチャー企業よりは緩やかな成長カーブを前提としたものがほとんどです。

内部統制の観点からも個人が働きやすい環境構築を重要視している点が特徴となります。

会社ブランドを重視したい人

会社の知名度やブランドを重視したい人は、大企業に向いています。

ベンチャー企業の場合には、会社のサービスブランドがまだまだ一般に認知されていないものがほとんどです。

大企業の場合には、既に市場で認知されているブランドや会社が多いため、会社ブランドを重要視する方であれば大企業の方が合うでしょう。

自分がベンチャー向きか大手向きか?ライフスタイルや目標に合った会社を選ぼう!

本記事では、ベンチャー企業と大企業の違いについて、また働き方の違いについて解説しました。

ここまで解説してきた内容を以下に整理しました。

<ベンチャー企業と大企業の違い>
・ベンチャー企業: 社会的信用が相対的に低く、売上高が3,000万円 ~ 10億円未満の会社を指す。
・大企業: 社会的信用が相対的に高く、売上高が10億円以上の会社を指す。

<ベンチャー企業と大企業の働き方の違い>
・ベンチャー企業: 裁量が多く、成果さえ出していれば自由に働ける
・大企業: ガバナンスが整備されており、ルールの中で正確に業務を行うことが求められる

<ベンチャー企業と大企業に合う人の特徴>
・ベンチャー企業: 独立・起業を目指し、個人で新しい業務を楽しめる人
・大企業: ワークライフバランスを重視し、決められた業務を改善することを楽しめる人

ベンチャー企業は、自由に働ける一方で大企業よりも求められる高い成果が求められることになります。

ベンチャー企業で成果を出すためには、特定の領域での専門性やスキルを身につけていることが重要となります。

また、自分自身のライフスタイルや目標を鑑みた上で、適切な会社を選ぶことが大切です。