コンテンツマーケティングをこれから行う方々の中でもどのようにコンテンツを作って行くべきかで迷っている方々はいるのではないでしょうか。今私も新たなコンテンツサイトを作るべきかnoteで書いていくべきか迷っています。そのため今回はnoteで行うSEOと独自ドメインでのSEOに関して比較してみようと思います。
ページコンテンツ
そもそもnoteについて
noteは、株式会社ピースオブケイクによって運用されるユーザ生成型のコンテンツプラットフォームです。noteの特徴としては、個人のノウハウなどのコンテンツを用意に制作でき、有料で販売することも可能である点です。
これらのメリットから、多くのスタートアップでもnoteの活用が進んでいて、専門的なノウハウなどをnoteで共有する風潮が広がっています。コンテンツマーケティング的な側面でも、独自ドメインを取得して自社コンテンツサイトを運用するよりも、note内で記事コンテンツを作成して、noteにランディングさせた後に自社サイトの申し込みページに遷移させる方がいいのでは?という風潮が広がっているようです。
これらは一長一短のため、比較したいと思います。
noteを活用するメリット
noteはシンプルなUIと圧倒的なドメインパワーが魅力かと思います。
テキストコンテンツを読みやすいシンプルなUI
やはりシンプルなUI設計があげられると思います。noteは個人の専門知識を公開するプラットフォームとして、readabilityに特化しています。
圧倒的なドメインパワー
ユーザ生成型コンテンツのため、多くのユーザが常時コンテンツを投稿するプラットフォームのため、ドメインパワーが尋常じゃなく強いです。ドメインパワーが強いことはSEO的にかなり重要でして、SERPsの上位サイトはドメインパワーが高いことがあげられます。
コンテンツの販売が可能になる
コンテンツマーケティングのゴールは、自社ビジネスに関連のあるテキストコンテンツにユーザをランディングさせ、最終的に自社サービスを利用させる(コンバージョン)ことにあります。
一方で、noteでは展開したコンテンツ自体を有料コンテンツ化し販売することが可能です。もし、価値あるコンテンツを大量に作成できるのならば有料コンテンツ化することが非常に重要であると考えます。
自社独自ドメインを活用するメリット
独自ドメインでは、UIの自由度がnoteに比べて高いことがあげられると思います。また、タグ管理やIndex管理に関しても、自由にこちらで調整できる点が魅力的です。
会社のイメージにあったUIの実現
独自ドメインの場合は、自社コーポレートサイト内のサブドメインにてコンテンツページを運用する場合と、コンテンツサイトを別ドメインで運用する場合の2択がありますが、コーディング次第で自由なUIを実現できます。これは、各企業ごとに企業のイメージカラーなどコーポレート・アイデンティティ(CI)が定義されているため、会社のイメージに合うサイト運営ができます。
タグ管理・Index管理の自由度の高さ
noteと対比すると、noteでは、タグの最適化にやや制限があったり、indexコントロールが自由に行えることも大きなメリットです。サイト構造化対策を行う時などは、内部リンク構造最適化のためにcanonical設定などもページごとに行う必要があります。
是非の考察
noteでのSEOと独自ドメインでのSEOを比較する場合、あらゆるSEOでの項目を比較する必要があると思っています。SEOにおいては、内部対策と外部対策の2領域で考える必要があるので対策領域毎にまとめます。以下の表に記載した調査項目ごとに僕の見解を述べて行きます。
内部対策に関する項目
通常、noteに比べて独自ドメインにてCMSを運用する時の方がコンテンツ作成の自由度が高いことから内部対策がしやすいと言われます。比較項目を下記に書いてみます。
No | 評価項目 | note or 独自ドメイン | コメント |
1 | サイト構造化 | 独自ドメイン | noteはカテゴリ分けされていますが、ドメイン全体のテーマが統一化されていません。 |
2 | タイトルタグ | – | – |
3 | メタディスクリプション | 独自ドメイン | noteでは、メタディスクリプションが選べない。 |
4 | 見出しタグ(h1~3) | 独自ドメイン | noteは、h1タグは確認できますが、h2、h3タグの設定ができません。 |
5 | サイトUI | 独自ドメイン | noteのUIは余計な要素が少なくスッキリして大変見やすいですが、企業の |
6 | Indexコントロール | 独自ドメイン | noteではindexコントロールができません。 |
内部対策的な話で言えば、圧倒的に独自ドメインでの運用に軍配があがる気がします。
外部対策に関する項目
外部対策の確認項目として、被リンク元の数、被リンク元の質(ページランク、権威性、CTRなど)ぐらいではないでしょうか。
No | 評価項目 | note or 独自ドメイン | コメント |
1 | 被リンク元の数 | note | 被リンク元の数は、ドメインエイジに比例すると思うので、運用年数の長いnoteの方が圧倒的に有利であると考えます。 |
2 | 被リンク元の質(ページランク、権威性、CTRなど) | ケースによる | 被リンク元の質で言えば、公開するコンテンツによって異なるはずなので一概にどちらがいいか比較はできないと考えます。 |
3 | ドメインランク | note | 被リンク元の数は、ドメインエイジに比例すると思うので、運用年数の長いnoteの方が圧倒的に有利であると考えます。 |
基本的に、被リンク元の数はサイトの運用年数が長ければ長いほど多いこと、また、noteはサイトの性質上ユーザコンテンツ生成型のサイトであり、コンテンツ量が圧倒的ですから、今から構築するWebサイトよりはNoteの方が強くなると思います。
キリンの考え
やや感覚的な言い方で申し訳ないのですが、SEO対策をする時の基本的な考え方で「色々なものを集約する」という大枠があります。CVを目指すサイト自体は別の場所にあって、コンテンツサイトとしてnoteを運用することはこれに反する気がします。
つまり、一つのドメインで徹底的にテーマを固めたコンテンツ群を保有することがSEOの勝ちパターンだと感じるのです。noteはかつてのアメブロと同じで圧倒的なドメインパワーを持ちますが、企業のイメージの分散に繋がったりで何か好きではありません。
上記の個人的な理由から私は完全にnote反対派です。
まとめ
noteコンテンツがSERPsの上位に入ってきている現状を加味すると、noteでコンテンツを書くことも十分ありかと感じます。一方で、noteが無くなることなどがあった場合のドメインリスクやサイトUIなどの変更ができず、ただ読ませるだけのコンテンツになってしまうのはもったいないような気がしています。
企業のブランドアイデンティティに合致するようなUIのサイトを独自ドメインで構築し、コンテンツ運用する方が企業のコンテンツマーケティングでは良いと僕は思います。一長一短ですが、このブランディングの軸で決めれば良いかと思います。