Web解析の話ばかりを書いてきたので、アナリストとして見られがちですが、アナリスト思考を持ちつつも、ディレクターとしての業務が今は本業ですwww

事業会社でWebディレクターとしての業務を行う中で、Webディレクターとして絶対持つべきスキルがわかってきたので、以下に書いていきます。

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Webデザインのスキル

Webディレクターとして業務を行っている人のほとんどは制作会社でWebデザイナー経験がある方かなと思っています。

Adobe製品が触れると良いと思います。殆どの制作現場や運用現場では、Adobe PhotoshopとAdobe XDが利用されるイメージがあります。個人的にはPhotoshopは使いづらいですが独学で十分身につけられると思います。また、XDは制作ツールとしては完璧なツールだと感じています。プロトタイプ作成、また共有も高速に行えますし、以前よりも利用可能なコンポーネントが多く、良質なデザインのサイトデザインを経験の浅い方でも短期間で行えます。

フロントエンドコーディングのスキル

上記と似ていますが、HTMLやCSSなどは基本的な知識は持ち合わせておくべきです。これも基本的にはコーダーに投げることが多いですが、修正箇所の重要度などがわかると工数管理に有利になります。

特に運用の場合は、UI改善のためにA/Bテストを頻繁に行うため、自身でバナーが作れたりするとサイトUI修正が特段早くなります。

分析スキル

運用フェイズでは、目標の流入やCVが取れているか常にKPIを確認します。その際に、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどのマスターツールを適切に使いこなし改善指示を出せる必要があります。

Webサイトが大きくなればなるほど、ディレクター個人で全般的な分析をすることはできないために外部のSEOスペシャリストを活用することになるのですが、SEO担当の言うことが必ずしも本当ではない事を判断できるレベルであると良いと思います。なぜなら、SEO観点におけるサイトの改修は軽微なものだけで無く、リンク構造の変更など時には大きな分析を行うことも十分にあるためです。

SEO自体がかなりの専門性を求められる領域のためにSEO担当の言うことを鵜呑みにするのではなく、サイトに対して常に仮説を数個持っておくことをお勧めします。

マーケティングスキル

Webディレクターの扱うWebサイトでは、検索流入だけでなく、FacebookやTwitterなどのソーシャル流入や、メールマガジンなどからの流入もあります。

これら各チャネルごとにターゲットユーザーのペルソナを策定してセグメント最適なコンテンツ配信を行うことが普通でして、MAツールなどを活用して行います。

ツール自体は、丁寧なGUIが用意されているので設定自体は誰でもできますが、適切なセグメント分けすることはマーケターとしてのスキルが不可欠となります。

プロジェクトマネジメントスキル

Webディレクターが最も持つべきスキルの1つとして、プロジェクトマネジメントのスキルをあげます。プロジェクトマネジメントは実務で身につけるものですが、PMBOKなどで、必要なスキル領域が明確化されているため、このフレームワークを知ることをお勧めします。私は、PMPこそは取得していないですが、コンサル時代にPMBOKの本を読みまくっていました。別の記事で今度まとめます。

また、優秀なディレクターは、利害関係者とのコミュニケーションに長けている印象があります。Webサイトを運営する上では、自社の担当者だけではなく、外部ベンダーや外注先などともコミュニケーションを行わなければなりませんし、限られた時間の中で出戻りの無いように適切なコミュニケーションをとることは簡単なようで大変難しいです。

PMBOKをベースとしたフレームワークを抑えるのが最善かと思います。

ビジネス知識

運用Webディレクターといえど、自社ビジネスを確実に理解し、適切にWebの運用を行う必要があります。

コンテンツサイトとして運用することが多いはずですから、新たに記事コンテンツを制作する時には、自社のビジネスに特化していて、CVまで繋がりそうなテーマを選定する必要があります。自社のビジネスやマーケットならではの価値ある情報を届けるためには常に業界研究が必要です。

バックエンド知識

多くのディレクターは、フロントサイド寄りが多いですが、動的なページを生成するDB系のサイトの場合はバックエンドを理解することも大切でしょう。

バックエンド関連に弱いディレクターは多いですが、DB系のサイトの場合には、Google Analyticsでは取れない、サーバログデータから、固有のユーザ行動を追うための分析基盤構築ができたりする世の中です。私の経験上ここまで理解できるディレクターなら、もはや業界トップレベルかと思います。

最後に

もちろん、全てのスキルを持ち合わせているスーパーマンはなかなかいないですが、Webディレクターは職業柄多様な知識が要求されるので、特定領域のスキルが無くても知識程度で持っていて損は無いと思います。

今は、個人でもコンテンツサイトが作れる世の中のため、既存のスキルセット以上のものがディレクターにも求められるようになると思います。

これらを踏まえて、テクニカルからデザインを一貫してわかるディレクターを今後も目指していこうと思います。さらに言えばMA、CRMにも精通したディレクターも少ないため、それらのデータ連携にも啓るいディレクターを目指していこうと思っています。