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Webマーケティング初心者
Webマーケティング業界に入り、Webサイトのデータ分析をしたいんだけど、どういったことが重視されるのか知りたい。

上記のような疑問に答えるべく、本記事では以下について説明します。

本記事で伝える内容

① Webマーケティングのデータ分析はスピード感が重要である話
② WebマーケティングはWebサイトと言うより事業を理解する方が重要

本記事を執筆している僕は、外資系のITコンサルファームでエンジニア・コンサルタントを経験した後に、デジタルマーケティングコンサルティング会社を経て事業会社でWebマーケターをしています。

本記事は、Webマーケティング業界のプレイヤーが求められることと、皆さんがWebマーケターに抱いている期待値のギャップを説明することを目指しています。最後まで読んでもらえると嬉しいです。

本記事が対象としているのは、以下のような人です。

本記事が対象とする読書

・大手企業を退職し、未経験からWebマーケターを目指している人
・新卒でWebマーケターを目指している学生(高校生、専門学生、大学生)
・データ分析キャリアを歩みたくて、Webマーケターとして分析をしたい人

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Webマーケティングは細かいデータ分析をやりたい人には向かない

Webマーケティングをしている人の中にごく稀に存在するのが、データ分析キャリアを歩みたいのでWebマーケターになったと言うプレイヤーです。

僕自身も結構この考え寄りなのでして、実際にWebマーケティングに携わっていると、この考えを持ってWebマーケティングをやるのはあまり得策では無いと思い始めました。

僕自身がWebマーケターをしている中で、「Webマーケターは事業部門のKPIをめちゃくちゃ理解して、速攻で改善を目指すような経営者的な視点の方が重要なので、分析の専門家になって精緻な分析をし始めたら終わり」だと気付きました。以下ではWebマーケターに求められる資質について述べます。

DMM MARKETING CAMP

重要なKPIだけ確認し施策を考える

Webマーケティングでスピード感を出すためには、とりあえず「重要なKPIだけを確認して次の施策を考え、とことん施策を実行する」姿勢が大切です。

通常、流入チャネル別で人員を配置するはずですので、確認するKPIはポジション毎に異なります。SEO担当者の場合には主に以下のKPIを見ておけば大丈夫です。

SEO担当者がみるべきKPI

・オーガニックセッション
・オーガニックCV数
・オーガニックCVR
・検索順位

所属する会社によっては、ランディングページやデバイス毎にこれらをセグメントわけしていることはあると思いますが、この数字を追っていれば基本的には問題ありません。

もし、KPIが下がっていたり、目標値に届いていない場合には(KPIの設定が正しくできていることが前提ですが)、KPIの構成要素をさらにブレークダウンして、ボトルネックを特定するのに時間を使う必要がありますが、全てを完璧に調査する必要はありません。これをやると市場の成長スピードに出遅れます。

それでもどうしても調査に時間がかかる場合には、時間をかけてもいいと思いますが、2回目にそうならないように、インプットを増やしましょう。

事業や市場を理解することが何より大切

Webマーケティングでは、事業や市場を理解することが何より大切です。先日データアナリストの友人と話したのですが、彼はWebマーケティングコンサルティング会社と業務委託契約をして活動しているのですが、クライアントから提案内容を理解してもらえないと言うことを吐露していました。

なぜなのか聞いてみると、

どうやら難しい分析手法でまくし立てて、クライアントが本当に欲しい事業に関するインサイトが著しく欠如していたようです。

経営者の立場からすると、分析データはもちろん大切ですが、インサイトがただ欲しいわけではなくて、インサイトからどのような施策を講じることがベストなのかを知りたいわけです。

分析が得意な人は、分析手法に関しては圧倒的な情報量を持っていますが、事業に関する理解が著しく欠けていると事例を見かけることが多いです。

Webマーケターに求められるのは精緻な分析結果ではなく、ビジネスを加速させるためのアイデアや企画です。ただインサイトを出すだけではダメなのです。

さいごに

本記事では、Webマーケティングにおけるデータ分析はスピードが超重要であり、事業KPIに基づいたスピード感のある施策のリードが求められることを述べました。

もし今データ分析キャリアを志向している方は、まずはWebマーケターではなく、Webアナリストもしくは、データアナリストとしてのキャリアからスタートされることを強くオススメします。

今比較検討されている方の意思決定のためになれば書き手として非常に嬉しいです。