Webマーケティング未経験者と会話する時によくあるのが以下のような会話です。

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Webマーケティング初心者🔰
カズヤんさん
これからWebマーケティングの現場に入るんですが、横文字多すぎて少し自信が無いです….
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カズヤん
確かにそうですね… 「SEO」、「LPO」、「リスティング」、「セッション」、「CVR」とかWebマーケティングって横文字多くて頭おかしくなりますよねwww

Webマーケティングは海外由来のWeb関連の技術用語やマーケティング用語が多いので、英語の用語が多かったりします。これからWebマーケティングの現場に入る未経験者や初心者の人は事前に基本用語を抑えておくことですぐに業務になれると思います。

本記事では、現場ですぐに使えるWebマーケティングの基本用語について紹介したいと思います。

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Webマーケティング全般の基本用語

まずは、 Webマーケティング全般に関する基本用語を紹介します。

用語1: KPI(Key Performance Indicator)

KPI(Key Performance Indicator)は、重要業績評価指標の事です。Webマーケティングでは、セッション数や検索順位、CPAなどが該当します。

関連ページ:
Webマーケティングの正しいKPIの設定方法

用語2: AIDMA / AISAS

AIDMA / AISASはWebマーケティングにおける消費者心理フレームワークです。いずれもカスタマージャーニーマップで用いられます。

AIDMAは、Attention(注意)、Interest(興味)、Desire(願望)、Memory(記憶)、Action(行動)の5段階を指します。

AISASは、Attention(注意)、Interest(興味)、Search(検索)、Action(行動)、Share(共有)の5段階を指します。検索チャネルとソーシャルチャネルが主流の現在では頻繁に用いられるフレームワークです。

用語3: 流入チャネル

流入チャネルとは、ユーザーがWebサイトに流入する際に経由した経路を指します。一般的には、オーガニック検索、有料検索、ソーシャル、メール、リファラル、ダイレクトの6チャネルが存在します。

関連ページ:
Googleアナリティクスのデフォルトチャネルグループとは!?

用語4: STP(Segmentation/ Targeting/ Positioning)

STPはセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングのイニシャルをとったものです。

セグメンテーション(Segmentation)は、狙いたいユーザー層を特定の複数軸(一般的には2軸)でカテゴリー分けする事を指します。

ターゲティング(Targeting)は、セグメンテーションした領域の中で自社が攻めるセグメントを決めるプロセスを指します。

ポジショニング(Positioning)は、ターゲティング対象となるセグメントの中で自社のポジションを相対的に分析し、位置付けするプロセスを指します。

用語5: CV(コンバージョン)

CV(コンバージョン)は、転換という意味であり、Webマーケティングでは、Webサイトに流入したユーザーがWebサイトの目標としているアクションを起こす状態を指します。

Webマーケティングにおける目標は、Webサイトのタイプごとに異なりますが以下のようなものが該当します。

Webマーケティングにおける目標の例

・ユーザー登録
・商品もしくはサービスの購入
・資料ダウンロード
・問い合わせ など

SEO関連の基本用語

SEOは検索エンジン最適化(SEO: Search Engine Optimization)の事でSEO関連キーワードを以下で紹介します。

用語1: 検索クエリ

クエリとは、検索エンジンで検索する際に入力した検索キーワードのことを指します。SEOでは、検索クエリ情報を取得できるため、ユーザーのニーズを的確に把握することが可能です。

用語2: インデックス

インデックスとは、Googleなどの検索エンジンがWebサイト情報を検索エンジンのデータベースに登録することを指します。

用語3: クローラー

検索エンジン内のWebサイトを監視するロボットを指します。クロール(crawl:這う)と言う言葉から来るように、検索エンジン内を這うように監視することからそう呼ばれます。

用語4: SERP

SERPはSearch Engine Result Pageの略でして、検索エンジンの検索結果ページの事を指します。

用語5: ロングテールキーワード

ロングテールキーワードは、検索ボリュームが極めて小さなキーワードを指します。その分ユーザーニーズが明確で成約難易度は低くなります。

検索ボリュームの大きいキーワードでは、上位表示が難しいため、ロングテールキーワードで多く流入を獲得出来ればビッグワードと同等の多くの流入を獲得できます。

リスティング広告関連の基本用語

リスティング広告関連の用語もおさえておくべきです。

用語1: CPA

CPAとは顧客獲得単価(Cost Per Acquisition)を指します。1件のCVを獲得するためにかけた費用を指します。以下の算式で求める事ができます。

CPAの算式

CPA = 広告費 / CV(コンバージョン)数

例として、月に30万円かけて、20件の問い合わせを獲得した場合に、CPAは15000円(=30万円/ 20件)となり、1件の問い合わせを獲得するのに15000円かかる事を指します。

用語2: ROAS

ROASは広告費の回収率(Return On Advertising Spend)を指します。広告経由の売上に占める広告費の割合を指します。以下の算式で、求める事ができます。

ROASの算出

ROAS = 広告経由の売上高 / 広告費 × 100

例として、月に100万円の広告費をかけて、5000万円の広告経由の売上をあげた場合に、ROASは(= 500万円/ 100万円 × 100)となり、500%となります。

用語3: インプレッション

インプレッション(Impression)は、Webサイトが検索エンジンでの検索結果として表示された回数を指します。単純に表示回数という事があります。

リスティング広告の場合には、広告のリスティングが検索結果に表示される回数をさします。SEOにおいては、検索結果としての10枠に表示される回数を指します。

用語4: CTR

CTRはクリック率(Click Through Rate)の略でして、表示回数に占めるクリック数の割合を指します。以下の算式で求められます。

クリック率(CTR)の算式

クリック率(CTR) = クリック数 / 表示回数(Impression)

クリック率が上下変動することでリスティング広告の効果を判断できます。

例として、広告のCPAが増加してきて広告効果が下がっている状況があるとします。このような場合に、CTRが下がっていることが往々にしてあるのですが、表示回数が一気に増加していることがわかると、CVの取りづらいキーワードに出稿していることがわかります。

ここでキーワードの見直しによって広告効果を高める(転じて、CPAの減少)ことができます。

用語5: CPC

CPCは、クリック単価(Cost Per Click)の略でして、1クリックでかかった広告費を指します。以下の算式で求められます。

クリック単価(CPC)の算式

クリック単価(CPC) = 広告費 / クリック数

CPCは、リスティング広告に出稿しているキーワードの価格を把握するために用いられます。

ソーシャル関連の基本用語

ソーシャル関連のキーワードも大切です。以下で説明します。

用語1: リーチ

ソーシャルマーケティングにおけるリーチとは、広告や投稿が表示されたユーザー数を指します。

よく表示回数と間違えられますが、表示回数は純粋に表示された回数を指しますので概念が異なることに注意しましょう。

用語2: エンゲージメント

エンゲージメントとは、ユーザーが自社コンテンツにどれほどの愛着を持っているかを表す指標です。エンゲージメントはソーシャルメディアによって、対象となるアクションが異なります。

例として、Twitterであれば、投稿のクリックやいいね、リツイート、プロフィール閲覧、フォローなどがエンゲージメントに該当します。

用語3: インフルエンサー

インフルエンサーとは、多くのフォロワーを持ちソーシャルメディアで発言することで世間に大きな影響を与えるユーザーを指します。通常はSNSを利用する芸能人を指します。

この他にも「マイクロインフルエンサー」と言って特定の小さなコミュニティにおいて多大な影響力を持つユーザーもいます。

用語4: ハッシュタグ

ハッシュタグは、ソーシャルメディアで投稿する際に「#」と特定の文字列を追加して作るタグを指します。ハッシュタグを活用する事で特定のハッシュタグのついた投稿を検索しやすくなります。

このハッシュタグの利用ボリュームの多いものを付与してエンゲージメント獲得を狙うことがソーシャルマーケティングの肝となります。

用語5: UGC

UGCはユーザー生成コンテンツ(User Generated Contents)の略でして、ユーザーがSNSで投稿するコンテンツや口コミサイトなどの口コミが該当します。最近では、検索エンジンでもUGCが上位に上がってくることもあり、日に日に重要度が増してきています。

まとめ

本記事では、これからWebマーケティングを始める初心者向けに現場ですぐに使える用語について紹介しました。

ここで紹介しているWebマーケティング用語はほとんどが基本的なものですので、早いうちに理解して使えるようにしましょう。