・Webマーケティングをインハウスにするメリットやデメリットが気になる…
上記の疑問・悩みを解決します。
こんにちは、Webマーケターのカズヤん(@webkirin)です。
本記事では、Webマーケティングのインハウスと運用会社の違い、またWebマーケティングをインハウスで行うメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。
またWebマーケティングコンサルティング会社と事業会社の2つを経験しているので、この辺りの話は参考になるかと思います。
本記事の想定読者は以下となります。
・Webマーケティング部門をインハウス化したい事業会社の経営者
・事業会社のWebマーケティング部門担当者
・Webマーケティングに興味のある方
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Webマーケティングにおけるインハウスと運用会社とは!?
事業会社のWebマーケティング部門は、自社で運営するインハウス型と外部のWebマーケティング会社に運営代行する2つの運用形態が存在します。
大手企業であれば、莫大なWebマーケティング費用を広告代理店に任せて、必要なディレクションを広告代理店にお任せするほどの財力があるはずです。
一方で、中小企業の場合には、少ない予算の中で効果の出るWebマーケティング施策を常に実施することが求められます。この場合には、外部企業に委託するよりも、自社で運用することで余分なコストを削減し、ナレッジを蓄積する方がよりコストパフォーマンスが高いことから、近年多くの企業がインハウス化を進めてきています。
Webマーケティングインハウス化が増えている背景
Webマーケティングの知識・スキルがある程度、コモディティ化してきたことから、個人が学び取得しやすくなっています。
大手は別として、売上高5億円未満の中小企業のWebマーケティング部門は、運営会社に高い委託料を支払うよりも、インハウス化して、自社で運用した方がコストパフォーマンスが高いと言う条件になってきている点が大きいでしょう。
Webマーケティングインハウス化のメリット
事業会社のWebマーケティングインハウス運用は近年増加して来ています。ここでは、インハウス型の運用のメリットについてご紹介します。
自社にWebマーケティングノウハウが蓄積される
Webマーケティングのインハウス運用で自社のメディアをグロースさせることで、自社の中にWebマーケティングのノウハウや成功事例を蓄積することが可能です。
本やインターネットに載っていない自社特有の事例や癖をナレッジとして残せることは会社の競争力を強める一旦になります。
事業推進のスピードが速くなる
Webマーケティングの業務を運用会社に委託してしまうと、市場環境変化により、自社の経営意思決定をWebマーケティング施策に移す上でスピード感が鈍ります。
インハウスで運用することにより、自社の社員がWebサイトの更新やプレスリリース、広告出稿などの一連の業務をすぐに実行できることからスピード感のある経営を実現することが可能となります。
Webマーケティングに関するコストを削減できる
Webマーケティングの運用会社に委託する場合には、コミュニケーションコストや、業務委託コストがかかってしまいます。
インハウスで運用すれば、これらのコストの支出を抑えることができ、コスト競争力が高まります。
Webマーケティングインハウス化のデメリット
事業会社がWebマーケティングをインハウス化するのは何もメリットだけではありません。ここでは、インハウス化のデメリットについて説明していきます。
最新のWebマーケティング情報のキャッチアップが必要
事業会社のWebマーケティングインハウス部門は、自社の市場領域で戦っている中で、Webマーケティングの最新情報に常にキャッチアップする必要が生じます。
昨今では、Google、Yahoo、Bingなどの検索エンジン、Twitter、Facebook、Line、Instagram、YouTube、TikTok、Note、PinterestといったSNSといった多種多様なメディアのオーガニック対策、デジタル広告運用といったあらゆる情報にキャッチアップする必要があり、事業会社側の負担も増えている状況です。
これらにキャッチアップする時間を使うよりは、Webマーケティング運用会社にまるっと全投げした方がいいとなるのでしょう。
ナレッジマネジメント体制構築が大変
事業会社でインハウスでWebマーケティングを回す場合には、定型業務だけでなく、非定型業務に関しても作業手順書化し、誰が業務を行っても一定のアウトプットが出せるように社内でナレッジ化することが重要となります(ナレッジマネジメント)
ただし、ナレッジマネジメントを設計・構築する仕組み作りがとても骨の折れる作業であるため、なかなか企業の中で実施できないのも事実です。
社員育成に時間がかかる
そもそも事業会社がWebマーケティングをインハウス化できない理由として、人的リソースが少ないことが原因となります。
多くの中小企業では、そもそも優秀な人材を雇うことが難しいため、若手人材を未経験で雇い、育成していくといった手法が取られます。
しかし、ただでさえ他業務で忙しい社員が若手を育てることはとても難しく、必ず担当者に負担がかかることになります。
もし、運用会社利用から、インハウス化するタイミングがあれば、担当者の子よ条件を改善する(給与を上げるなどすることが求められます)。
企業の代表の方には伝えたい…
参考記事:
中小企業におけるWebマーケティング導入が難しい理由
Webマーケティングインハウス化の注意点
現在、事業会社でWebマーケティング運用会社へ委託している業務を全てインハウス化するといった意思決定をなされた企業であれば以下の事項に注意すると良いと思います。
Webマーケティング部門担当者の給与条件の見直し
Webマーケティング部門の業務を運用会社から引き上げる場合には、現場の部門担当者の負担が一時的、場合によっては恒久的に増加するはずです。
中小企業の場合には、1~2人体制でWebマーケティング業務を行うことが多いはずですので、業務負荷が必然的に高くなります。
Webマーケティング運用会社への代行フィーのコストがなくなる分、担当者の給与見直しを検討し、担当者が気持ちよく働けるように取り計らうことが大切です。
スキル育成の仕組み作り
Webマーケティングに関わる一切の業務をインハウス化すると言うことは、Webマーケティング部門で増加した作業を一定レベルで従業員がこなせるようにならなければなりません。
従業員のスキル育成のために、専用の研修を用意したり、オンラインのWebマーケティング講座の受講料を会社で負担するなどの投資も重要かと思います。
まとめ
本記事では、事業会社におけるWebマーケティングのインハウス運用と運用会社に委託する運用について、そのメリット・デメリットについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか!?
僕自身が、少人数のWebマーケティングチームの責任者として、インハウス化推進を担当してきた際の経験から書いていますので、かなり現実味のある内容かと思います。
これから、自社のWebマーケティング部門をインハウス化することを検討されている経営者様は、本記事の内容を参考に進めていただくことを強くおすすめします。
本記事で説明した内容が皆さんの理解の一助になれば嬉しいです。