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Web初心者🔰
・ローカルメディアってどんなメディア…?
・ローカルメディアを始めたい…
・ローカルメディアって儲かるの…?

上記の疑問・悩みを解決します。

こんにちは、Webマーケターのカズヤん(@webkirin)です。
本記事では、ローカルメディアに興味のある人に向けてローカルメディアの特徴や収益性についてご紹介していきます。

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カズヤん
本記事を執筆する僕は埼玉県越谷市でローカルメディアKOSHIGAYAZINEを運営しつつ、フリーランスWebマーケターとして活動しています🦒

僕自身ローカルメディアの運営に関してはまだまだこれからなのですが、Webマーケティングのプロ目線でローカルメディアを分析してきた中で役に立つインサイトが多いかと思いますので、公開したいと思います。

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人と地域を繋ぐローカルメディアとは!?

そもそもローカルメディアを始めたい方からすると、ローカルメディアがどのようなメディアなのかを知りたいと思いますので、簡単に説明しますと、

ローカルメディアとは、地域の情報を発信するメディアのことを指します。

大衆向けメディアと異なり、地域の開店・閉店情報、不動産、求人、地域あるあるなど地域固有のネタなどを紹介するメディアを言います。

「情報を伝える機能」を持つ物全般を指すのであれば、新聞やメディアですので、ローカル新聞などもローカルメディアに含まれます。

ローカルメディアが注目される理由

客観的にも主観的にもローカルメディアが近年注目を集めていると思っています(後述する話で理解してもらえるはずww)。ここでは、ローカルメディアが注目される理由について説明していきます。

理由1: 国の地方創生施策への注目

みなさんご存知の通り、メガシティである東京に人・モノ・カネが集中しています。これら一都集中化した資源を地方に分散し、地方での経済活性化を目的とした地方創生の取り組みが内閣府手動で行われています。

地方創生で有名な木下 斉さんもおっしゃるように、地方創生によって、東京の人口が分散されることの意義について語られています。

人々の東京への憧れとは裏腹に、地方に住む方が国の経済効果としては、高いということがわかります。

理由2: リモートワークの浸透により地方での生活が可能になった

2020年の新型コロナウイルスの影響により、過密地域での経済活動がより一層の自粛を迫られました。

外出自粛や通勤自粛によるリモートワーク推奨で、東京近郊ベッドタウンでは、リモートワークが、地方都市では、大学のオンライン授業化による上京取りやめなどが相次ぎ、より地元に定住する意味が問われる時代になってきました。

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カズヤん
個人的にも東京、大阪などの大都市で働いてきて思うのですが、大都市でコストを消費する意味がもはやないのでは?とか思ってしまいます…🦒

住みなれた土地、居心地の良い土地に人が定住し、大都市から仕事を獲得するようなモデルが出来上がってきています。

ローカルメディアの収益化方法

ローカルメディアの収益化(マネタイズ)方法についてご紹介していきます。

方法1: 純広告

ローカルメディアの収益化を行う上では、もっともメジャーとなる純広告を事業者に出稿してもらうことによるマネタイズ手法です。

「月間100万PV」のようなPV数の高いローカルメディアであれば、その地域に住んでいる多くの住民へリーチできるため、バナー1枠5~10万円程度で広告枠を販売することが可能です。

方法2: クリック型広告

純広告でのマネタイズが定着するまでは、Googleアドセンスなどのクリック型広告での収益に頼らざるを得ません。

バーティカルメディアとは異なり、扱うテーマが雑多になりますので、PV単価はやや落ちるでしょう。

しかしながら、平均的なPV単価が0.1~0.2円程度ですので、50万PV獲得できれば、5万~10万円の広告収益が期待できます。まずは、PV数を増やすことで達成できると思われます。

方法3: アフィリエイト広告

あまり知られていませんが、ローカルメディアでのASPアフィリエイト収益化は可能です。具体的には、「飲食店」「美容室」「賃貸物件」などのDB系サイトのアフィリエイトプログラムが活用可能です。

飲食店であれば、ぐるなびやRetty、美容室であればホットペッパービューティー、賃貸物件であれば、SUUMOやHOMESなどの大規模サイトのアフィリエイトリンクをサイトに設置することでマネタイズが可能です。

しかし、これらのサイトはエリアとの掛け合わせキーワード(俗に言うテールワード)での上位獲得難易度が高いですので、検索エンジンからの流入数は少なくなるでしょう。

ローカルメディアのエリアにもよりますが、一定数の人口がある地域でなければ収益化は期待できないでしょう。

方法4: 定期購買(サブスクリプション)

先述した3つの方法は割とどのメディアでもすでに行われている基本的なマネタイズ手法でしょう。

近年アメリカのローカルメディアで注目されているのが、定期購読型マネタイズです。

サブスクによるマネタイズの場合には、メディア運営側で毎日大量の情報供給できなければビジネスモデルとして成り立ちませんが、逆にそれができるのであれば全然できるはずです。

また、ローカルメディア内での情報提供だけでなく、別の付加価値をつけることができれば、オンラインサロン化してマネタイズすることも十分可能かと思われます。

参考記事:
MediumがSFローカルメディアを買収する理由ーープロブロガーは成立するのか?その戦略を考える

ローカルメディアを始める際の確認ポイント

どんなローカルメディアが成功しやすいのか?を知りたい人が多いはずです。ここでは、ローカルメディアを始める前に必ず確認してほしいポイントについて紹介します。

ポイント1: 地域定住人口が10万人以上いる

ローカルメディアを始める上でもっとも大切なのが、そもそも「対象地域に一定数以上の人口があること」です。

ローカルメディアの読者は、主にその地域内で生活する人たちになりますので、多くのターゲットがいることが読まれるメディアの前提としてあることは容易に理解できるでしょう。

下記の3つのローカルメディアはすでに日本でも有名なメディアとして広く認知されています。各メディアの地域人口を見てみて下さい。

ローカルメディア名市区町村人口(2020年8月時点)月間PV数(※)
枚方つーしん大阪府枚方市397,792人2,622,600PV
ちちぶる埼玉県秩父市59,573人23,555PV
とっとりずむ鳥取県551,887人582,655PV
主要ローカルメディアの対象地域人口一覧
※ SimilarWebにて、「月間訪問数」× 「PV/訪問数」にて計算

大阪府枚方市は人口がおよそ40万人の商圏ですが、埼玉県秩父市は人口がおよそ6万人と、同じ市区町村と言うレイヤーでも圧倒的に差が開きます。また、記事数こその差はあれど、PV数も枚方市の方が多いことがわかります。

一方で、鳥取県は全国でも人口の少ない地域に数えられますが、県全体の人口は55万人ととても多いことがわかります。またPV数も58万PVとかなり多くの人にみられているメディアであると言えます。

このことから、人口が10万人未満の地域ではローカルメディアのPV数が上がりづらく、PV数が上がりやすいメディアとしては、人口が重要な要素であると言えるでしょう。

参考サイト: 市区町村別の人口及び世帯数(総務省)

ポイント2: 検索ボリュームのあるコンテンツネタがある

検索ボリュームの高いコンテンツネタがあるとアクセスを集めやすくなります。まずは自分が取材対象とする地域の中で検索ボリュームの高いキーワードを抜粋してみましょう。

関連記事: SEOキーワードツールはKWFinderがオススメ!! 競合分析やキーワード調査方法をご紹介!!

検索ボリュームの高いコンテンツネタとは、具体的には以下のようなものがあると言えます。

・ショッピングモール
・学校(高校、大学)
・神社や寺
・飲食店
・観光スポット(地域特有のもの、山や温泉など) …

上記のカテゴリーに当てはまる検索ボリュームの高いキーワードの数が多ければ多いほどローカルメディアの潜在流入ユーザーが多いことになります。

ポイント3: サポートメンバーを集められる

サポートメンバーが集められるかどうかも重要なポイントです。地方にはWebメディアの知識を持っている人自体が少なく、そのようなサポートメンバーを集めること自体がそもそも難しいです。

逆に言えば、ライター、Webデザイナー、フォトグラファー、編集者などを集められさえすれば、質の高いサイト作成ができるはずです。

また、ライター人材は土着のプレイヤーであることが望ましく、深い考察を書けるプロのライター、もしくはカジュアルなバイラル性の高いネタを書ける学生ライターとつながることができると強いです。

ポイント4: ローカルメディアから派生した事業展開が期待できる

ローカルメディア単体では収益化が難しいと言われますが、結局のところメディアの使い方次第だと思いますw

もし100万PVのローカルメディアを運営しているのであれば、地元密着型のWebマーケティング支援ができますし、そこから派生して飲食店など小売店の集客支援などもできるはずです。

成功しているローカルメディア事例一覧

ローカルメディアの収益化は一般的に難しいと言われています。しかし、実際に成功しているメディアが日本国内でも存在します。ここでは、日本国内で収益化に成功している4つのローカルメディアについて紹介していきます。

事例1: 枚方つーしん

枚方つーしんは大阪府枚方市のローカルメディアです。アクセス数も月間400万PVを達成していますし、日本で一番成功しているローカルメディアとして有名です。

枚方つーしんの特徴として、「枚方市の雑談ネタをもりもりと!」とサイトのタイトルにありますように、細かなネタでも簡単投稿できるような気軽さから、大量のコンテンツ投稿を実現している点が挙げられます。

また、東証マザーズ上場のINCLUSIVE株式会社が2020年4月に枚方つーしんの運営会社である株式会社morondoを完全子会社化したことも有名です。全国のローカルメディア運営者に夢を魅せましたwww

参考記事: 
株式会社 morondoの株式取得(子会社化)に関するお知らせ 

事例2: ちちぶる

ちちぶるは埼玉県秩父市のローカルメディアです。埼玉県の秩父市の夏の観光ユーザーをターゲットにしており、秩父のグルメや祭り、アウトドアスポットを紹介するローカルメディアとして有名です。

ちちぶるの特徴として、グルメやイベントに関する記事が特徴的です。取材や記事の更新は全て運営者の浅見ゆたかさん(@azamixx821)によって行われていたようです。

しかし、2019年9月に3年間運営してきたちちぶるの運営をやめられたことをNoteで告白しています。やはり、ローカルメディア単体での収益化はなかなか難しいようです。

参考記事:
ローカルWebメディア運営やめました。PVから収益まで全部公開。ちちぶる運営の軌跡

自分の住んでいる地域のローカルメディアを作ろう!!

本記事では、ローカルメディアの概要や収益化方法、またローカルメディアの成功事例について説明しましたが、いかがでしたでしょうか?

本記事で説明したポイントを抑えることで、ローカルメディアの収益化は可能であると言えます。

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カズヤん
本記事を読まれている読者の皆様の住んでいる地域でもローカルメディア運営を行っていき、一緒にローカルメディア界隈を賑わせていきましょう!!