2社のITコンサルファームを経験した中で、常にインド人のエンジニアと仕事をしてきた経験があります。
私が当初より思っていたインド人像と一緒に働いた後のインド人像など、共有できることがあると思います。
私なりの意見を書いてみようと思います。

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インド人エンジニアは優秀という通説


ITと言えば「インド人」と言うくらい、インド人エンジニアの業界でのプレゼンスは高まっています。
どのシステム会社も開発はインドにオフショアするなどして開発費を極力抑えることに務めています。

また、世界のGoogleのCEOであるサンダー・ピチャイもまたインド人です。インド人の何がすごいのでしょうか。

世界で活躍するインド人

ちょうど地理的にアメリカの反対に位置していたことや、カースト制度の影響などでコンピュータエンジニアリングが急速に発展したインドでは、その圧倒的なヒューマンリソースにより、優秀なTech超人を生み続けています。

並外れた数学力

インド人は数学がとても得意だと言われています。

日本では掛け算の99を習いますが、インドでは2桁の掛け算まで習うということも言われており、数学に強いと言われる根拠としてよく用いられます。

ほとんどが英語話者

ヒンディー語が公用語のインドですが、準公用語が英語であることから、ほとんどのインド人が英語を話すことができます。もちろんインド訛りの英語は尋常では無いですが、世界標準言語である英語でビジネスをします。

母数が多いことからの誤認識

インドの人口は約13億人と言われており、約14億人の中国人口と比較して圧倒的な数です。
これだけ人口が多ければ、優秀層の人口比率をとっても優秀なエンジニアが多いとなるのは当たり前かと思います。

インド人エンジニアの特徴

私が、インド人エンジニアと協業する中で見たものを下記にあげます。

スナックとチャイティーが好き

インドの茶と言ったら、チャイティーですね。
私の職場では、10数人のインド人コンサルタント、エンジニアが作業をしていたのですが、
昼過ぎには全員でクッキーとホットチャイティーを嗜んでいます。

丁寧に教えてくれる

日本の職場では、歴が浅い場合は常に経験者に質問してやり方を教えてもらうことがありますよね。
インド人に質問するとかなり丁寧に教えてくれます。しかも、嫌な顔一つしない。これはとてもありがたいです。

時間を守らない

人にもよりますが、私が一緒に働いたインド人の多くは仕事であっても1時間遅れで出社したりする人がやや多い印象を受けました。日本人が時間に対して厳しすぎると言われることは良くありますが、インド人が時間を守ることに対しての意識が希薄であることは気に留めておく必要があります。

また、エンジニアはシステム構築の際には必ず納期が設定されていますが、この納期に対する意識も低いです。
今でも覚えているのは、オフショアで開発した画面の下半分が無いものが送られて来た時です。
作業者本人としては、納期には間に合っている認識ですが、品質が担保されておらず、与えたれた時間の中で適切な品質のものを納品すると言う意識はあまり無いです。

勉強家が多い

私は、ERPコンサルタントでしたので、ベンダー資格試験や技術については常に勉強しなければならない立場でした。
とても驚いたのですが、インドの人たちはシステムのインプットが尋常では無いです。
大抵のエンジニアが複数の難関認定資格を持っていたことと、そもそもアカデミックバックグラウンドはコンピュータサイエンスである人が多いです。

エンジニアの場合は、技術アップデートは当然のことですが、
私の周囲にいたインド人は日本語検定試験にも果敢に挑戦していて日本語をめちゃくちゃ話していました。
それもかなり短期間で習得するので、驚きました。

カレーを毎日食べる

インド人はカレーが大好きです。これは事実です。
しかし、彼らのカレー好きが高じて私は毎日ランチがカレーでした。
携わっていたプロジェクトの中の2ヶ月間は毎日インド人コンサルタント、エンジニアとランチでしたので、インド料理のお店に行くわけです。

無論出てくるのはチキンカレー、しかもチーズナンでした。
しかも一番年下の私は常に残ったナンを食べるハメになり、毎日お腹パンパンのままプロジェクトに当たっていました。

元から辛いものが食べられない自分でしたが、修行と捉え食べ続け、退職後の今はカレーを一切食べれなくなりました。
カレー好きの人は必ず覚えておくと良いでしょう。

最後に

「インド人エンジニアは優秀」と思う人も多いですが、実際には日本と同じでピンキリです。
これはやはりインドの人口の多さから母数が多いことが要因です。しかし、多くの場合、日本に来ているインド人エンジニアはヒンディー語、英語だけに限らず日本語も話せることが多いため、優秀な人の割合が多いです。

現地で開発しているオフショアのエンジニアはやや作業が雑なので、取引や作業依頼をする際には、遅延リスクを常に想定しておくことが後のトラブルを避けることになると思います。