・大企業病になっているのでないかと不安..
上記のような疑問に答えるべく、本記事では以下について説明します。
① 大企業病の具体事例
② 大企業病の会社で働くメリット・デメリット
③ 大企業病に気づいたらすべきこと
新卒で大企業に入社したにも関わらず、あまり成長している実感が湧かないと感じる方は多いはずです。多くの場合、大企業病に陥っていることが大半です。
本記事を最後までお読みいただくことで、大企業病の事例を理解し、今後のキャリアをポジティブな方向へ動かすためにすべきことについて理解できるようになります。
また、本記事の読者は以下を対象としています。
・大企業での成長に疑問を感じている人
・大企業からベンチャー企業への転職を検討している人
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大企業病とは?
大企業病とは、会社全体や会社に属する従業員に対して起こるネガティブな意識のことを指します。保守的で風通しが悪かったり、意思決定に無駄な時間がかかり全然進まなかったりする状況です。
しかし、その症状には明確な定義がないために知らないうちになっている場合も多くあります。
大企業病は、規模が大きく業績の安定している会社に多く見られるでしょう。理由は、ルールが多く自由度を失ったり、現状維持を求める安定志向が強く挑戦しなかったりするからです。
大企業病の5つの例を紹介
大企業病を表す症状の例を5つご紹介します。
例1: 挑戦をせず、変革を嫌う
業績が安定しているために現状維持や安定志向が強く、挑戦をすることはほとんどありません。もし新しい挑戦をしようとした際には、反発・反対されるでしょう。
基本的には保守的な方向へと誘導されるため、社員のチャレンジ精神はどんどん失われていきます。意欲的な社員はどんどんと減っていくでしょう。
例2: 失敗を許さず、成功を妬む
些細な失敗であっても評価は下がり、失敗をしたことで、できない社員としてのレッテルを貼られることがあります。
逆に成功をした場合は、評価されるのではなく妬まれるでしょう。成功したことを妬み、足を引っ張ろうとしてくる人がいます。
例3: 無駄が多く、スピード感がない
大きな組織になればなるほど、関わる人数が増えることで、意思決定までの時間がかかりスピード感がなくなります。申請や手続きに関しても、承認フローなどの無駄な作業も多いでしょう。
また、古いやり方に固執し、アップデートしないままなので、とにかく無駄の多い作業がなくなっていません。
例4: 視点が顧客に向いていない
上司の顔色をうかがったり、反応を気にしすぎたりしているため、本来向けるべき顧客に対して視点が向けられていません。
この状況は長期的に考えた際には、会社の存続や経営を左右するような深刻な問題にもなり得ます。
顧客の声を優先するという基本がブレてしまい、市場の声に答えられなければビジネスはうまくいかないでしょう。
例5: 社内の風通しが悪い
大企業になると、1つの部門ごとの規模が大きくなり、各部門ごとに独立した状態になることがあります。
すると本来は、1つの会社として同じ組織・チームで協力し、一緒に良いものを築き、組織全体として利益や効率性を高めるはずなのに、各部門ごとに対立した関係になるのです。
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大企業病の会社で働く2つのデメリット
大企業病の会社で働くデメリットは、以下の2つです。
① 市場価値の高いスキルが身につかない
② 成果ではなく気に入られることが重要
それでは、それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
デメリット1: 市場価値の高いスキルが身につかない
大企業病の会社で働いていると、市場価値の高いスキルは身につきません。
なぜなら、大企業病の会社は、世の中の最新トレンドを見て変化していくというよりは、現状維持や安定を選択し、従来のやり方に固執するからです。
将来的にキャリアアップを考え、市場価値の高いスキルを身につけて転職をしたいと思っている方にとっては、大きなデメリットとなるでしょう。
市場価値の高いスキルを身に付けたいのであれば、常に変化をし続け、新しいことに対しても前向きに取り組む会社に転職するのがおすすめです。
デメリット2: 成果ではなく気に入られることが重要
大企業病の会社では、成果を出すことが必ずしも評価されるわけではありません。成果を出すことよりも失敗をしないことや、上司の指示通りに仕事をこなす人の方が評価されるのです。
大きな成果を出すためには、新しいことに挑戦しなければならないことが多いでしょう。しかし、現状維持や安定志向の強い会社では、そのような新しい挑戦には、反対や反発が起こります。
そのため、挑戦するのではなく上司に言われたことをやる社員が増えていきます。その結果、会社が成長することはないでしょう。
とはいえ大企業だから身に付く3つのスキル
大企業病の大企業で働くことは、デメリットが多いように思われます。しかし、以下の3つのように、大企業だからこそ身に付けられることもあります。
① 調整能力
② プレゼンスキル
③ 専門領域の知識・経験
それでは、それぞれの身に付くスキルについて詳しく見ていきましょう。
スキル1: 調整能力
大企業などの大きな組織に勤めていると、周りの人とうまくコミュニケーションを取るなど、調整能力を身に付けることができます。
大きな組織になればなるほど、1つのプロジェクトを通じて関わる人は増えるでしょう。そうすると、どんな人であってもうまくコミュニケーションを取ることが大切になります。
多くの人と関わっているうちに、合う人でも合わない人でも関係なく、全ての人とうまく関係値を築けるようになるのです。
スキル2: プレゼンスキル
大企業で働くことで、プレゼンスキルが身につきます。大企業では、プロジェクトを企画・提案し、それが承認されるまでには、何度も上司のチェックを受けます。
そして、上司のチェックを通過したと思っても、課長や部長などのチェックによって差し戻されることがあります。決められた納期がありながらも承認されないため、なかなか次に進めないことも多いでしょう。
しかし、そんな厳しいチェックを何度も受けることで、どのように提案をすれば承認されやすいのかなど、プレゼンスキルが身につくのです。
スキル3: 専門領域の知識・経験
大企業では、専門領域の知識を身に付け、経験を積むことができます。
大企業の場合は、既に確立したノウハウやマニュアル、専門領域の資料など、豊富な社内資源が揃っています。
勤続年数の長い上司も多く、専門領域のスペシャリストである可能性が高いでしょう。そのため資料だけでなく、上司から直接教えてもらうこともできるのです。
また、環境が整っているため、すぐに実践を通して経験を積むこともできるでしょう。
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大企業病に気づいたらすべき4つのこと
働いている企業が大企業病だと気づいたらすべきことは、以下の4つです。
① 市場価値を把握しておく
② 転職エージェントに登録しておく
③ 社外ネットワークを広げておく
④ クレジットカードや住宅ローンを組んでおく
それでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
すべきこと1: 市場価値を把握しておく
自分の市場価値は、自身が思っている以上に低い可能性があります。そのため、自分の市場価値がどのくらいなのかを調べて、把握しておきましょう。
把握しておくだけでも、市場価値を高めるために日々行動ができます。いつでも転職ができる状況にしておくことが大切です。
もしも、勤務先が大企業病だと気づき、転職をしようと考えた時に自分の市場価値を知り、高めようと思っても遅いでしょう。
もちろん市場価値が低い状態で転職をすれば、現在よりも年収が下がるだけでなく、転職すら思うように進まないこともあり得ます。
すべきこと2: 転職エージェントに登録しておく
今すぐに転職をするつもりがなくても、勤務先の会社が大企業だと気づいた際には、転職エージェントには登録しておきましょう。
大企業病である会社からは、優秀な人材がどんどん離れていく可能性があります。そうすると、残された社員への負担が増えます。
そうなってから転職をしようと思っても、すぐに理想の求人は見つからないでしょう。そのため、今すぐに転職をしなくてはいけない状況ではなくても、とりあえず登録しておくのがおすすめです。
緊急性が高くなってから行動するのではなく、できることは余裕があるうちにやっておきましょう。
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すべきこと3: 社外ネットワークを広げておく
勤務先の会社が大企業病だと気づいた場合には、社内のネットワークだけではなく、社外のネットワークも広げておくとよいでしょう。
大企業病の社内ネットワークだけでは、ネガティブな影響をたくさん受けてしまい、どうしてもネガティブな状態になってしまいます。
ネガティブな状態では、日々の活動がうまくいかないだけでなく、転職活動をしたとしても、うまくいかないことが多いでしょう。
しかし、社外ネットワークを広げ、社外で良い刺激や影響を受けていれば、毎日を活き活きと過ごすことができ、良い結果にも結びつくはずです。
すべきこと4: クレジットカードや住宅ローンを組んでおく
クレジットカードや住宅ローンを検討している方は、勤務先の会社が大企業病にかかっていると気付いた場合は、なるべく早めに申請するのがおすすめです。
クレジットカードや住宅ローンなどの審査は、大企業の社員で収入が安定していることや勤続年数が長いと通りやすくなっています。しかし、収入が低く不安定であったり、勤続年数が少なかったりする場合は、審査が通らないことがあるでしょう。
もしも、勤務先の会社から転職した場合、会社の規模や勤続年数が短いことでクレジットカードや住宅ローンの審査が通らないことも考えられます。
大企業で働きつつも転職の準備がおすすめ
大企業病の会社で働き続けることは、将来を考えるとおすすめできません。
なぜなら、大企業病の会社が、これから大きく成長していくことは考えにくく、現状が1番良い状態である可能性は高いからです。
しかし、大企業病が起こる会社は、大きな組織で安定した大企業であることが多く、得られるメリットもあるはずです。
そのため、いつでも素早く転職ができるように準備をしながら、得られるメリットをうまく利用するのがよいでしょう。
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