上記のような疑問に答えるべく、本記事では以下について説明します。
① Webマーケティング会社の種類
② 種類別におすすめのWebマーケティング会社
これからWebマーケティングを始める人にとって、どのようなWebマーケティング会社が存在し、どこがどのように優れているか検討することは難しいはずです。
実際にWebマーケティング会社で実務経験のある僕がそれぞれの会社の違いや特徴について説明して行きます。
また、本記事の読者は以下を対象としています。
① Webマーケティング未経験で転職・就職を検討中の人
② 企業のWebマーケティング担当でベンダー選定中の人
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Webマーケティング会社の種類
Webマーケティング会社は、Webマーケティングにおける各流入チャネルごとに存在します。最近であれば、大別するとSEO系、デジタル広告系、SNS系の3チャネルに強みを持つ会社に分かれます。
SEOに特化したWebマーケティング会社
最も多いのがSEOに特化したWebマーケティング会社です。Googleなどの検索エンジンが評価するようにサイトの内部対策や外部対策を請け負い、検索エンジンでの上位評価を行う専門業者です。
契約形態としては、月額固定金額でクライアントと業務委託契約を締結し、Webサイトの内部対策(コンテンツ最適化)や外部対策(被リンク獲得)などのコンサルティングを行うことになります。
デジタル広告に特化したWebマーケティング会社
デジタル広告に特化したWebマーケティング会社のことを一般的に「Web広告代理店」などと呼びます。
デジタル広告は、リスティング広告だけでなく、ディスプレイ広告やリターゲティング広告(リマーケティング広告)などが含まれ、Google、Yahooなどのプラットフォームが提供しているあらゆる広告商品の提案に強みを持ちます。
契約形態としては、クライアントから任された広告運用金額の20~30%程度(会社により異なる)を月額のコンサルティング費用とした業務委託契約を締結することになります。
SNS(ソーシャル)に特化したWebマーケティング会社
SNS(ソーシャル)に特化したWebマーケティング会社は最近急速に増加しており、あらゆるSNSのプラットフォームに強みを持ちます。これらの会社を「インフルエンサーマーケティング会社」とか「ソーシャルマーケティング会社」などと呼びます。
従来では、Twitter、Facebook、Instagram、Lineなどのプラットフォームが主流でしたが、最近では、Youtube、TikTokなど動画コンテンツの拡散に強みを持つ会社も登場してきています。
これらの会社は企業の注力したい領域で拡散力を持つインフルエンサーを紹介するなどのキャスティングに強みを持ち、SNS戦略策定から実行までのコンサルティングとキャスティングの仲介料で収益を得ています。
Webマーケティング会社のおすすめ一覧
Webマーケティング会社の種類についてご理解いただいたところで、おすすめのWebマーケティング会社の一覧をご紹介します。
株式会社サイバーエージェント
サイバーエージェントは、社内ベンチャーを大量に保有していることから事業会社としてのイメージが強いですが、SEOとデジタル広告におけるトップランナーとしても有名です。
自社内にSEOラボというSEO研究チームがあるだけでなく、ネット広告の売上高も日本一であり、検索エンジンマーケティングは豊富なノウハウがあります。
① 大量のWebアプリ・サービスを保有
② 社内にSEOラボというSEO研究部門を持ちアルゴリズム解析を行う
③ ネット広告国内最大手として豊富なデジタル広告運用実績
株式会社オプト
オプトは、デジタル広告サービス、SEOに強みを持つWebマーケティング会社として有名です。
以前は、電通と資本提携していたため、電通系の大手ナショナルクライアントのSEM案件を中心に受注していたことから豊富な実績を保有しており、電通との資本提携を解消した現在でも大規模サイト向けの高品質なSEMサービスをサイバーエージェントやアイレップよりも安価で提供しています。
① デジタル広告、SEOに強みを持つ
② 電通との資本提携からナショナルクライアント向けサービスに強み(現在は解消)
③ サイバーエージェント・アイレップ同等のSEMサービスを安価で提供
株式会社アイレップ
アイレップは、博報堂グループの会社でして、Webマーケティング会社としても超大手と言えます。
博報堂の持つ大手クライアントのSEM領域を担当しています。そのため、SEOとリスティング広告などのSEMに関する提案のレベルは非常に高いと言われています。
① 博報堂系列のWebマーケティング会社
② 超大手企業のSEMコンサルティング実績が豊富
③ コンテンツマーケティングにも強い
株式会社セプテーニ
セプテーニは、デジタル広告に強みを持つWebマーケティング会社です。SEMに注力して成長してきた会社ですが、最近ではコンテンツマーケティングやブランディングに注力している印象を受けます。
また、海外拠点も持っており、企業の海外進出に対するマーケティング支援を活発に行っています。
① デジタル広告に強みを持つ
② 最近はブランディング・コンテンツマーケティングに注力
③ 海外拠点を増やしており、企業の海外進出支援を推し進めている
ナイル株式会社
ナイルは、SEOの営業会社としての強いイメージがあるが、スマホに関する自社メディアである「Appliv」や、SEOに関する自社メディアである「SEO HACKS」などの運用実績もあり、コンテンツSEOに強みのあるWebマーケティング会社であると言えます。
アユダンテ株式会社
アユダンテは、SEO関連の書籍を多数出版しており、SEO対策コンサルティングに加え、アナリティクスツールの導入コンサルティングなどのテクニカルにも幅広い知見を持つ会社です。
僕も未経験の時に以下の書籍にお世話になったので、今回掲載しましたw
いちばんやさしい新しいSEOの教本 第2版 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方MFI対応
① SEO関連書籍出版数が多い
② コンテンツSEOに強み
③ テクニカルリソースが豊富でアナリティクスに強み
株式会社Find Model
Find Modelは、InstagramのインフルエンサーAI検索ツールやハッシュタグ分析など定量的なデータに基づいたプランニングを得意とし、東証1部のナショナルクライアント向けのSNS施策の豊富な実績を保有しています。
また、SNSマーケティングに関する自社メディア「インスタラボ」も運営しています。
① Instagramのインフルエンサーマーケティングに強み
② ナショナルクライアントの豊富な支援実績
③ 自社メディア「インスタラボ」の運営
PPP株式会社
PPP株式会社は、Webマーケティングコンサルティング企業として、Web制作、コンテンツ制作、アプリ開発などWebに関する様々なソリューションを提供する企業です。
代表はフリーランス業界では有名なStock Sunの役員でもある岩野さんが務めており、急速に事業規模を拡大しています。
① Web制作やアプリ開発も対応可能
② 優秀なフリーランスが所属
KOBUSHI MARKETING合同会社
KOBUSHI MARKETING合同会社は、東京都渋谷区に本拠を置くデジタルマーケティング企業です。新規事業開発をマーケティングの観点から支援する点が特徴となります。
また、KOBUSHI BEER LOUNGE & BARというコワーキングスペースを運営しており、定期的にマーケティングに関するイベントを開催している点もポイントです。
① 新規事業開発支援を強みとする
② コワークングスペースを運営していおり、定期イベントを開催
まとめ
一口にWebマーケティング会社と言っても、判断軸によって様々な会社が存在することがよくわかります。今回は、Webサイトの流入チャネルを軸としてWebマーケティング会社を説明しました。
この他にも統計分析を強みにする会社であったり、豊富なサービスラインを強みにもつ会社などあらゆる会社が存在します。
これからWebマーケティング会社に業務を依頼する場合や、転職・就職をする際には、それぞれのWebマーケティング会社の固有な強みを認識した上でアプローチするようにしましょう。