グローバル環境で働きたいと言う目標を持って外資系企業に入社したのですが、基本的には国内で外国人と働いていたので、自身が海外に移住して国際人としてのキャリアを築きたいと言う気持ちがとても強くあります。
今後1年前後での移住を考えていて、その中で「マーケター」として、「バンクーバー」を選択することがどう言うことかについて本記事について書いていこうと思います。また、クリエイター留学は多いですが、マーケター留学で渡航されている方はまだ少ないので、出国すらしていないですが考察してみようと思います。
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なぜバンクーバー移住なのか
クリエイター留学地としてのバンクーバーはとても有名ですが、バンクーバーは多くのスタートアップが集まる集積地としての側面もあり、この地域でマーケターとして修行することは相当大きなリターンが得られると考えました。
スタートアップの集積地として有名
バンクーバーは、カナダの中でもアメリカに近い場所に位置していて、特にワシントン州シアトルに近いことで知られています。また、多くの有名スタートアップのオフィスもあり、スタートアップ界隈として活発な発展を見せています。
つまり、スタートアップ界隈にレジュメを出して、就活することになるので、割とやる気と一定のスキルがあれば採用される可能性が高まると感じます。(実際は英語も職務経験も相当の準備をして乗り込む気でいますが…)
日本に相当する住みやすさ
海外に挑戦したいと言いつつも、日本の生活環境の良さは日本人だけでなく、国際的に見ても良いはずです。
しかし、バンクーバーもその点では劣らず、「住みやすさ」ランキングでは常に世界でもトップクラスです。
The Economist Intelligence Unit (英国Economist誌の分析チーム)が2018年に発表した「The 50 most livable cities in the world in 2018」と言う調査で、バンクーバーは全体6位となっております。(東京が7位、大阪が3位)
特に、ヘルスケア、教育、文化・環境の評点が高いです。
永住までのハードルが他国ほど高くない
個人的にはこの要因が一番大きいと思っています。
そもそも海外で働く場合には、就労ビザを取得して一定の期間法的に就労できる許可を得なければなりません。そして、最終的には永住権を取得するという青写真を想定しています。
カナダは、ワーキングホリデーの協定国であり、1年間自由に就労できるビザを提供しています。また、カナダ政府が積極的に移民を受け入れていることもあり、永住権の要件(ハードル)が低いです。
後述しますが、私の職種(マーケター/webディレクター)の場合でも、2年の就労経験を持っていることとIELTSスコアの基準を満たせば、日本にいながらも永住権を取得できる可能性もあります(Skilled Worker Classの申請)。
上記のワーホリ、もしくは、Skilled Worker ClassによるPRの申請など、あらゆる方法を駆使して永住権までたどり着くことができます。
マーケターがバンクーバに移住する方法
マーケターとしてカナダで就労できる方法は何通りか存在しますが、ビザ単位で3通りあると思います。
学生ビザ -> ポスグラビザ -> ワーホリビザ -> 永住権取得
学生ビザを活用し、現地カレッジで12ヶ月のE-CommerceまたはMarketing領域でディプロマを取得し、その後ポスグラビザ1年とワーホリビザによる1年を活用し、2年間の就労経験を積むことができます。その後、これらの経験を活用して、永住権申請を行う方法です。
ただ、ここは今大変迷っていまして、学生ビザで現地のカレッジに行くのなら、現地のビジネススクール(特にUBC)の修士課程に入学した方が今後のキャリア的にもいいのではないかと思っていたりもします。ビジネススクールの場合、学費が相当高いのでそこに関しては検討必要ですが…
観光ビザ -> ワーホリビザ -> 就労ビザ -> 永住権取得
日本での職務経験を活用して、観光ビザで入国してバンクーバーである程度のネットワーキングを広めるための営業活動を行ってから、就職先を探し、就職先が決まったタイミングで就労可能なワーホリビザに切り替えます。1年間経たないタイミングで、雇用主から就労ビザのサポートをしていただき、就労ビザを取得し、永住権申請を行う方法です。
できることならこの方法を一番試したいと思っています。
この場合は、ワーホリビザをどのタイミングで発動するかが大変重要でして、また、永住権申請前提での雇用を雇用主に交渉するプロセスが先達の情報では難しいとのことで、ビザの問題でのリスクがあります。
スキルドワーカープロセスで永住権取得(日本国内にて)
上記2つはカナダ国内での経験で永住権取得に繋げる方法ですが、カナダに行く前に日本国内でさらに就労経験を伸ばし、「Skiled Worker Class」によるPR申請を行い、日本での経験のみで永住権申請する方法です。
この方法はとても魅力的です。
しかし、この方法の場合は高い英語力(IELTS7.5程度)と経験年数が2年以上。
これらを満たしたとしても、実は、私の経験職種では、ビジネス関連のdiploma以上の学位取得がそもそもの申請前提条件となっており、日本国内でクリアするとなると通信制大学に2年程度所属する必要があり、日本の通信制大学はまだ数も少なく、制度も整っていないため、現実的ではないような気がしています。
英語力が課題
クリエイターやエンジニアの場合には、プログラミング言語は共通言語としての側面を持ち、英語力がビジネス関連職種よりも低くなります。ビジネス関連職種の場合は、クリエイターやエンジニアよりも、関係者とのコミュニケーションが必然的に増えるため、やや英語の要求水準が高そうです。
これは、求人情報よりも、カナダの大学院留学のAdmision Pageからもわかります。
英語の要求水準をIELTSで考えると、文系は7.0以上、理系は6.5以上としているコースが多いです。
また、Skilled Worker Processで永住権申請をする場合には、語学ポイントをMAXで取る必要があるため、IELTS General Overallで7.5程度は必要な感じがします。これは、申請する前には取得しなければならないです。
さいごに
カナダに移住する方法をいくつか挙げましたが、あと1年程度日本で築きたいネットワークがあるのと、個人での受注案件を獲得したタイミングでの移住がベストと考えているので、もう少しだけ国内にいるつもりです。そして、クリエイターと比較するとマーケターの北米移住は依然としてハードルが高いことは否めないですので、油断せず日々の業務に打ち込んでいきます。
あと、欲を言うと、カナダでも日本でもマーケターたる者は自分自身のメディアを運営してそのノウハウを公開するぐらいの気概がないとダメダメなわけで、本サイトでSEO、PPCなどたくさん検証し、業務以外でもスキル向上を検討しています!!
今現在、カナダにマーケターとして移住を検討している方々がいらっしゃたら是非とも意見交換したいと思っています。引き続きよろしくお願いします。