英検準1級に合格したのは、今から2年半前の2016年ですが、英検準1級に合格するために僕がやっていたことを本記事にて共有したいと思います。
また、英検準1級は、ビジネス英語で通用するレベルと言われることもあり、多くのビジネスパーソンが取得を目指す資格の中でも需要が高いことはいうまでもありません。
結構、高校からの貯金が大きいですが、この高校からのインプットと大学時代の実践的な英語上達法は今英検準1級を志す方々には役に立つと思うので、読んでもらえると嬉しいです。
ページコンテンツ
英検準1級のレベルとは
協会の定める準1級のレベル
英検準1級のレベルは協会HPでは、以下のように記載されています。
大学中級程度
リーダー(品格)の英語
上記の内容では、やや曖昧に感じたので、キリンが考える準1級のレベル感を以下に記載します。
カズヤんの考える準1級のレベル
準1級レベルの英語力があると、主に以下のようなことができる考えています。
できること
- 日常英語で困ることはほとんどない
- ビジネスレベルで必要な意思疎通ができる
- 外資系企業の英語足切りを突破できる
できないこと
- 洋画を字幕無しで聞き取り、理解する
- CNNやBBCのニュース英語を聞き取り、理解する
僕自身が準1級を取得後に1年8ヶ月の期間を外資系企業で業務を行ってきたり、海外旅行に行ったりする中で感じた経験ベースで言っているので概ねずれてはいないと思います。特に、洋画を字幕無しで見るためには、英検では学ばないようなスラングを覚える必要もありますし、ニュース英語の場合は、英検1級レベルの語彙力がないと理解は難しいと考えます。
カズヤんの現在の英語力と運用実績
では次に、僕自身のこれまでの英語学習歴と運用力について整理します。
取得済み英語資格
いずれも2~3年前に取得した資格でして、これ以降試験は受けていません。
- 英検準1級 (2016年取得)
- TOEIC790点 (2017年取得)
英語関係の運用実績
- メンタリスト教室の通訳サポート 1回
- グローバルNPOでの翻訳インターン 4ヶ月
- 高校受験向け学習塾 英語講師アルバイト 1年
- 外資系IT企業での業務での英語使用 1年8ヶ月
英語学習について
英語は完全に中学生の時から学習をスタートしました。高校、大学までで海外長期滞在経験はなく、完全に国内で英語を上達させてきました。スコアこそまだ低いですが、英語での実務経験があるなど、運用能力にはある程度の自信があります。
中学時代
当時は、英語が将来のキャリアに対してどのように好影響をもたらすかなんて考えてもいませんでしたが、何となく教科書で英語の文章を読んでいると日本のメディアや日本語の読み物では味わうことのできない新鮮な感覚があり、英語を通して自分の知らなかった世界へのドアを開けるような淡い期待感は持っていました。そのため、中学生の時は英語のスコアはほぼ全て90点以上で5段階中5の評価だったと思います。
当時の学習方法として、ひたすら音読をすることを自分のルールとして貸していました。例えば、理科とか社会の勉強でクタクタの時に、英語の文法とかって頭に入らないのですが、音読なら思考停止の状態でも教科書の文章を覚えることができるし、最初にCDで音声だけ聞いてしまえば、その発音通りに読んで、自身の英語の発音を矯正することができるからです。
この頃から英検を受験していて以下のような間隔で合格して行きました。
中学1年 冬 → 英検5級 合格
中学2年 冬 → 英検3級 合格
中学3年 夏 → 英検準2級 合格
高校時代
高校は偏差値65程度の公立高校に進学しました。高校時代も英語は常に学年上位5%には入っていましたが、高校2年の夏に英検2級に合格してからは、英語学習に対する姿勢が変わりました。どういうことかと言うと、当時の僕は英語の文法をひたすら学習する「グラマリアン(文法学習者)」だったため、英検2級を持っていても、自分の話したいことを英語でアウトプットすることができなかったのです。
この辺りから、実践的な学びを追求することになり、英語以外の教科も数学と日本史以外は赤点すれすれの点数を取ることになりますwww
そして、スピーキング向上のために、毎日夜中3時くらいまでFacebookで知り合ったイスラエル人の女性とテキストチャットやSkype会話する生活を3ヶ月ほど行なっていました。このトレーニングのおかげでライティングとスピーキングが爆発的に上達し、俗に言う「英語ペラペラ」状態になりました。
高校後半では、受験勉強が嫌すぎて、NHKの「英語でしゃべらナイト」を見ては、完璧に発音できるようにずっと発音トレーニングをしていました。
大学時代
運よく青山学院大学経済学部に現役合格しまして、多くの帰国子女と会う機会を得て、自身の英語運用力の弱さを痛感し、完全にアカデミックな英語学習をストップさせました。ここからは、英語は学ぶものでなく、英語で何かを学ぶ必要があると考えるようになり、専攻していた経済学を日本語で習った箇所を英語の文献で読み直すと言う超ストイック生活をしていました。
この頃から、社会人になったら英語を使って仕事をしたいと考えるようになり、経済学で統計や世の中をみるフレームワークを学んでそれを活かしてIT業界でグローバルに仕事をしようと考えるようになりました。
嫌々ながら就活のために試験対策は前日の過去問のみで英検準1級に合格します。
社会人時代
運よく外資系ITコンサルファームに入社し、大学時代と同様にIT専門用語を英語で学ぶことでグローバルに対応しました。僕のクライアントは日本人でしたが、会社に所属する外国人エンジニアとの会話はほとんどが英語で、社内コミュニケーションは英語でなされることも多く、情報収集も英語で行うことが多かったです。
そのため、仕事におけるコミュニケーションには困らないレベルの英語力をあると自負しています。
英検準1級対策の学習
僕は試験が大嫌いなので、試験に向けて勉強したつもりはなく(インプット)、日頃の英語運用力を伸ばして(アウトプット)合格した自負があるため、ただ試験に合格するために必要なガイドラインというわけではなく、実用的な英語力を身につけるために行ったことを記載したいと思います。
英検準1級のための学習
まずは、やや英検に特化しますが、英検準1級のためのインプットです。基本的には、以下の4点をおさえてください。
<1次試験 3ヶ月前> 単語学習
英検といえばPass単熟語です。英検準1級で必要になる単熟語は1800語となります(英単語1500語 + 英熟語300語)。これらの単語は、試験内でガンガン主題されるので、確実に覚えておく必要があります。また、最近では、IOSアプリもリリースされているため確認用に書籍版を購入し、アプリでは移動時間などを活用する方法が効率的です。
【音声アプリ対応】英検準1級 でる順パス単 (旺文社英検書)
<1次試験 1ヶ月前> ライティング学習
英検準1級にはライティング試験がありますので、この出題形式を知る必要があります。以下の本は英語ライティングで気をつけるべきことを例題とともに解説してくれています。例題も実際のテスト問題に合わせた形のものが多く、問題に対してどのようなライティングアプローチを取るべきかを学ぶことができます。
英検分野別ターゲット 英検準1級ライティング問題 (旺文社英検書)
<1次試験 2週間前> 出題形式を知るための過去問
過去問対策は寸前で十分です。ここでの目的は、出題形式を知ることにあります。英検の場合は、公式サイトに過去3回分の過去問PDFと解答を公開しているため、これらを活用して、時間を計測してチャレンジすることをお勧めします。
協会公式英検準1級過去問はこちら
<2次試験 2週間前> スピーキング学習
スピーキングに関しては、1次試験合格後に1ヶ月の準備期間があるので、その期間に以下の本を徹底的に読み込むだけでいけます。また、後述しますが、普段から英語でメディアを確認したり、1人つぶやき英語を実践することで、準1級レベルのスピーキングテストは突破できると思います。
【CD+DVD付】14日でできる! 英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題 (旺文社英検書)
日頃からできる学習
上記までは、英検準1級受験に特化したインプットです。英語はインプットしたものをアウトプットしてこそ価値があります。以下は僕が今でも毎日行なっている英語学習です。
また、英検1級学習者の多くが、TIMEなどの有名な雑誌を定期購読していますが、英語学習のためだけにあんなハードル高いものを定期購読するほどお金の無駄はありません。自身の得意な領域のメディアを常に読みまくることで必要なリーディング力は身につきますので、安く効果的な下記方法を試すことをおすすめします。
1人つぶやき英語
これは多くの方が実践しているようですが、僕は高校生の時から実践していまして、英語のライティングとスピーキング対策にうってつけです。やり方はいたって簡単で、その日の出来事や今考えていることを一人でつぶやくことです。特に相手はいないわけですから、少しゆっくり読んで、舌の使い方などを確認しながら発音の訓練も行います。
この訓練では、文章構成をして、文法も確認できますし、作文した文章をつぶやくときのスピーキングまでの脳回路を鍛えること、また、つぶやいた英語を自分の耳で確認することによるリスニング効果もあり、英語に必要な全技能を一気に鍛えることができます。これは非常にお勧めです。
英語話者とのチャット
今ならLanguage Exchage系のアプりが多いので、そのようなアプリで知り合って仲良くなった英語話者とチャットをしまくることです。本当に仲良くなりたい人と交流することをお勧めします。ちょっと興味があってぐらいだと話が長続きしません。自分の趣味や興味のあることで共通点がある相手が一番おすすめです。
英語での情報収集
英語を上達させたい場合、ある程度環境を英語漬けにする必要があります。僕は、IT、デジタルマーケティングに興味があるので、海外のメディアを毎日確認しています。Wall Street Journalなどは英語がやや難しいので、皆さんの興味のあるものを選びましょう。僕が毎日確認しているメディアは以下のようなメディアです。
デジタルマーケティング関連
Tech関連
上記のようなサイトはTwitterアカウントもあるので、Twitterでフォローしておけば、常に最新記事の投稿がわかりますし、投稿されたら確認しにいくようなルーティンにしましょう。自分の好きな情報を毎日毎日英語で確認することで、英語であることを意識することなく情報を吸収し、気づいたらリーディングスピードが爆発的に上がります。
補足
これ言うと業者さんに怒られますが、正直日本でここまで英語学習がメジャーになってきて、個人でもインプットができる時代に、月額4000から6000円も支出をしてオンライン英会話を行うのはROIが低すぎると思っています。
読まれている皆さんの最終的な目的が「英語を話すかっこいい感じの人になる」と言うことでしたら良いですが、大抵の場合は、「英語を話せてグローバル人材として、自身の領域でバリューを出す」と言う所のはずなので、4000~6000円使ってデジタルハリウッドの単科コース入ってウェブを学ぶぐらいのことをした方がいいです。
英語はあくまでツールなので、英語にそこまで費用投資しなくていいと思うのです。
僕のブログを読まれている方は、すでに「英検準1級 合格」とかで検索してこのページにきている意識が高い人だと思うので、ROIの意識は念頭に置いておくことを言いたいです。
最後に
この記事を読まれている方々は、英検2級に合格したばかりの学生さんか、社会人の方で英語を学習し直している方々かと思います。英検準1級はとても難易度の高い試験であると思いますが、楽しむという姿勢が大切で、僕は再三ですが、英語を勉強するのではなく、英語で勉強するというのが大切であると感じています。
そのため、皆さんが現在興味のあるものを普段から英語でインプット・アウトプットを繰り返すことで英語はすぐに上達します。また、僕自身が英検準1級を履歴書に書いたことで外資系コンサルティング会社に入社し、自身のキャリアに大きな変化をもたらしました。
皆さんがここの目標達成のために的確な学習をされることを祈っております。また、ご質問等ございましたらいつでもお申し付けください。