上記のような疑問に答えるべく、本記事では以下について説明します。
① Googleアナリティクスの流入チャネルであるノーリファラー(direct/none)について
② ノーリファラー(direct/none)が起こる原因
③ ノーリファラー(direct/none)の対策方法
Googleアナリティクスの流入チャネルの1つである「ノーリファラー(direct/none)」流入はWebサイトの認知度やユーザーとのエンゲージメントを推し量る上でも大変重要な指標の1つです。
本記事で説明する「ノーリファラー(direct/none)」チャネルについて理解する事で、今以上にWebサイト利用ユーザー像を明確にし、ユーザー獲得に活かすことができるようになります。
① Webマーケター
② Webディレクター
③ ブログ運営者
④ その他Webサイト分析に携わっている人
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ノーリファラー(direct/none)とは!?
Googleアナリティクスの複数ある流入チャネルの1つである「ノーリファラー(direct/none)」は、文字通り「Webサイトに直接流入してきた訪問」を指します。
直接Webサイトに流入するということは、つまり参照元(リファラー)が無いことから「参照元なし(ノーリファラー)」と呼ばれることもあります。
ここで重要なのが、「参照元が無いということ」は、
「参照元のページが存在しない(1)」ということ、もしくは「参照元のページがわからない(2)」ということです。
参照元なし → ノーリファラー(direct/none)
参照元あり → その他チャネル(オーガニック、有料検索、リファラル、ソーシャル、メール etc)
ノーリファラー(direct/none)に分類されるケース
URLを直接入力して流入する場合に、ノーリファラー(direct/none)として分類されるのですが、それ以外にも、以下のような場合にも参照元が計測できないことからノーリファラー(direct/none)に分類されます。
① URLを直接入力するページ流入
② ブックマーク(お気に入り)からのページ流入
③ アプリからのページ流入
④ メールツールからのページ流入
⑤ メタタグやJavaScriptでリダイレクトするページ流入
⑥ SSLで暗号化されているページから非暗号化されたページへの遷移
① URLを直接入力するページ流入
URLを直接入力することによるページ流入はノーリファラー(direct/none)に分類されます。これはノーリファラー(direct/none)の最も基本的なケースとなります。
最近では、一度閲覧したことのあるページなら上記のように予測入力できるようになっているのでノーリファラー(direct/none)流入が以前より増加しているはずです。
QRコードによる流入もURLを直接入力するページ流入と同様で、ノーリファラー(direct/none)として認識されます。
② ブックマーク(お気に入り)からのページ流入
ブックマークからのページ流入の場合にもノーリファラー(direct/none)流入として分類されます。これは参照するページが存在しないことが起因しています。
③ アプリからのページ流入
ExcelやPowerPointなどのWebブラウザを利用しないようなアプリケーションに設置されたリンクからWebページに流入した場合にもノーリファラー(direct/none)流入となります。
④ メールツールからのページ流入
メールツールからの流入もノーリファラー(direct/none)として認識されます。しかし、GmailなどのWebメールの場合にはWebページからのリファラル流入となります。
Webマーケティング施策としてメルマガがよく利用されますが、後述するUTMパラメータの設定などを行わなければ流入の識別ができなくなるので注意しましょう。
⑤ メタタグやJavaScriptでリダイレクトするページ流入
メタタグやJavaScriptによるリダイレクト(あるWebページに流入したユーザーを自動的に別のページに遷移させる処理)はノーリファラー(direct/none)として処理されます。
⑥ SSLで暗号化されているページから非暗号化されたページへの遷移
httpsのSSL認証化されたWebページから、httpの非認証ページに遷移する場合には、SSL認証されたページの情報が取得できないことから、ノーリファラー(direct/none)として認識されます。
ノーリファラー(direct/none)の解決方法
ノーリファラー(direct/none)流入の中にもいくつか種類が存在することはすでに述べました。いずれの場合においても流入経路が「ノーリファラー(direct/none)」で処理されてしまっては、ユーザーの流入チャネルを特定できず不便です。
対策1: UTMパラメータの活用
UTMパラメータは、Webの流入経路を判別するためのカスタムパラメータのことでカスタムキャンペーンとも呼ばれます。
UTMパラメータを活用することで、特にメールからの流入やリダイレクト時のリダイレクト先のページにパラメータを付与することで流入経路を正確に特定することが可能です。
対策2: ランディングページから流入経路を分析
UTMパラメータの活用で大方のノーリファラーの流入を分類することはできますが、それ以外の流入に関しても分析が必要です。
幸いなことにGoogleアナリティクスでは、ランディングページをセカンダリーディメンションに設定することで、「direct/none」のランディングページベースで流入経路を分析することができます。
トップページに流入する場合は、ほとんどが直接URL入力でしょうし、それ以外のページに流入しているのなら、各ページの流入元を推測することもできるでしょう。
ノーリファラー(direct/none)を理解し、さらなるグロースを目指す!!
本記事では、Googleアナリティクスにおけるノーリファラー(direct/none)チャネルについて説明しました。本記事の内容を以下にまとめましたので、ご確認ください。
ノーリファラーに分類される流入
① URLの直接入力
② ブックマーク(お気に入り)からの流入
③ アプリ流入
④ メールツールからの流入
⑤ メタタグやJavaScriptによるリダイレクト
⑥ httpsからhttpへの遷移
ノーリファラーの解決方法
① UTMパラメータの活用
② ランディングページから流入経路を分析
ノーリファラー(direct/none)チャネルだからと言って、必ずしも直接URLを入力した流入とは限りません。UTMパラメータなどのツールを適切に利用して、ノーリファラー(direct/none)チャネルを理解し、ユーザー分析に役立てましょう。