日本は空前のお笑いブームの最中で、どこのチャンネルを見ても芸人がいろんなネタを披露していますね。
基本的に、テレビを見る時間は少ないのですが、すべらない話とかしゃべくりとかアメトークなどの特定の番組は見るようにしています。

私がお笑い番組を見る理由としては、仕事や日常生活の中で、笑いを取りたいからという理由があります。実際に、オチをつけて話すことを心がけていると、年代や性別ごとに受けるネタのカテゴリがわかったりなど、意識してから相手のニーズを読み取る上でとても役に立つスキルが身につきます。今回は、英語学習を初めてから気づいた日本と海外のお笑いの違いについて、考察したいと思います。

お笑いを比較する理由

実は、英語学習を進めていく中で、英語の動画を頻繁に見ることが増えました。特に多いのが、海外ドラマや海外のトークショー番組などです。これらを見ていると、日本人としてはそんなに面白くないところで、会場では笑いがおこっていたりしていて、日本と海外で笑いのポイントに違いがあるのではないかと考えるようになりました。

一般的な海外と日本のコメディアンのパフォーマンスを見ることでこれらがわかります。

日本のお笑いの特徴

日本のお笑いは一般的に、漫才によって実演されます。
この漫才は、ボケ担当とツッコミ担当の2役からなり、ボケ担当のボケに対して、ツッコミ担当がツッコミを入れてボケをただすことになります。また、扱うネタの範囲は広範に渡ります。

例) NON STYLEの漫才

これは、2008年のNON STYLEの漫才ですが、ボケ担当 石田さん(左)のボケに対して、ツッコミ担当 井上さん(右)がつっこみまくっています。石田さんのボケは結構ぶっ飛んでいるので、ツッコミがいなくてボケているのが露骨にわかりますが、石田さんのボケに対して、ツッコミの井上さんが独特のツッコミをかますことで、ボケがわからなかった人に対してはボケであったことを認識させ、ボケとわかっていてもそういうツッコミがあるのかと2通りで楽しむことができます。

海外のお笑いの特徴

一方で、海外ではスタンドアップコメディが一般的になります。
日本のお笑いと異なり、コメディアンが舞台に1人で立ち、1人で喋り尽くすというスタイルを取ります。
扱うネタの種類は大体決まっていて、政治、人種、下ネタの話になります。有名なスタンドアップコメディアンのネタでオススメのものを以下に記します。

例) Jimmy O Yangのパフォーマンス

アジア人としての自身の経験や見た目をネタにして、笑いをかっさらっています。

HBOの Tech系ドラマのSillicon Vallyにも出演して有名なスタンドアップコメディアンのJimmy O Yangですが、彼のネタは、「人種」をテーマにしており、アジア人として特徴的な自身の小さな体や、髪型などに言及することで、爆笑をかっさらっています。

言語の持つコンテクスト性がもたらす笑いに違いをもたらす!?

日本と海外のお笑いの違いをもたらす最大の要素が言語の持つコンテクスト性にあるようです。

一般的に、日本語は高コンテクスト言語、英語は低コンテクスト言語に分類されれます。

コンテクスト性の定義

言語学におけるコンテクストとは、メッセージ(例えば1つの文)の意味、メッセージとメッセージの関係、言語が発せられた場所や時代の社会環境、言語伝達に関連するあらゆる知覚を意味し、コミュニケーションの場で使用される言葉や表現定義付ける背景や状況そのものを指す。例えば日本語で会話をする2者が「ママ」について話をしている時に、その2者の立場、関係性、前後の会話によって「ママ」の意味は異なる。2人が兄弟なのであれば自分達の母親についての話であろうし、クラブホステス同士の会話であればの女主人のことを指すであろう。このように相対的に定義が異なる言葉の場合は、コミュニケーションをとる2者の間でその関係性、背景や状況に対する認識が共有・同意されていなければ会話が成立しない。このような、コミュニケーションを成立させる共有情報をコンテクストという。

Wikipediaより引用 (リンク)

「大阪のおばちゃん」言われた場合の解釈

大阪のおばちゃんと言われて、言葉通りに解釈すると「大阪にいるおばちゃん」で終わりますが、日本人が備え持つコンテキストを読む能力に則って解釈すると「大阪にいる豹柄の服を着る、パンチパーマのがめついおばちゃん」と面白要素満載のものになることがわかります。

アメリカ人はとてもよく喋る

英語のインタビューをしている時に、ちょびっとだけアメリカ人はめちゃくちゃ口を動かして英語をたくさん話す気がします。これは、低コンテクスト言語の英語では、ちょっとしたニュアンスの違いも言葉で説明しなければ、相手に伝わらないから言葉を詰めまくるという背景の表れだと思います。

まとめ

今回は、日本と海外のお笑いの違いとその要因について整理します。

  • 日本では漫才をベースにした2人のパフォーマンスであるが、海外では1人のスタンドアップコメディーが主流
  • 日本ではあらゆるトピックがネタになる一方で、海外では政治、性別、人種がネタになる
  • 笑いの違いの要因は、言語のコンテキスト性に依存する(日本語は高コンテクスト言語、英語は低コンテクスト言語)

僕は、日本の芸人のネタがもっと世相を反映したメッセージ性の強いものになるとちょっと嬉しいです。