こんにちは、宮田(@webkirin)です。

フリーランスになって1年経ち、12月も終わろうしています。

年内は仕事をがっつり入れていたのでなかなか執筆ができなかったのですが、この1年でかなり多くの経験と実績を積めたので、振り返りながらも今後の指針についてお話ししたいと思います。

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宮田
少し自己陶酔的な表現があるかと思いますが、ご容赦くださいw
この記事の想定読者

・宮田(@webkirin)のフォロワー様
・Webフリーランスとして独立する方
・Webフリーランスで年収1,000万円越えの初年度に興味ある方

僕の経歴

・青山学院大学卒業後に外資系ITコンサルティング企業2社でエンジニア・コンサルタント(2年)を経験後、未経験からSaaSスタートアップで Webマーケターになり、事業会社でWebディレクター、経営企画を経験しました(2年)。
・現在はフリーランスWebマーケターとして、10社以上のWebマーケティングを支援しています。

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マーケ受託に追われた1年

2020年の12月にWebマーケターとして独立し、中小企業や上場企業様のWebマーケティング案件からスタートしました。

当初は、受託案件をこなしながらも所有するアフィリエイトメディアや本ブログを強化しようと思っていたのですが、予想よりも手が空かず、気づいたら全然更新が出来ず1年が過ぎてしまいましたw

Webマーケティングの受託はキャッシュフローが回りやすく、得意分野でもあるので、依頼されれば引き受けるというループが続きました。

他のSEOマーケターと異なり、営業・戦略・分析(DB、コンテンツ)・編集・執筆が全てできる点から、制作会社やコンサル会社から売れに売れまくりましたw

結果として、クライアント数や年収が以下のように大きく跳ね上がりました。

<結果>
クライアント数: 5社 ⇨ 14社(記事制作 + コンサル案件)
年収: 700万円(本業+副業収入) ⇨ 1,400万円(粗利ベース)

年収1,000万円(粗利ベース)を超え初年度としては満足いく結果が得られました。しかしながら、メディアグロースがなかなか進まず、そこは失敗に終わりました。

関連記事: フリーランスWebマーケターに転身しました!!

ローカルメディアのやる気なくなる

ローカルマーケターとして頑張ると決めた割には、東京や海外のWebマーケティング案件ばっかりやってまして、気づいたらローカルメディアの運営に全然リソースが割けなくなっていました。

とはいえ、僕が運営するKOSHIGAYAZINEのTwitterアカウント(@KOSHIGAYAZINE)は1年でフォロワーが2,000人増加し、越谷市の事業者で知らない人の方が珍しいレベルまで成長し、今もゆる〜く成長しています。

フォロワー数は少ないのですが、越谷市周辺のTwitterユーザーの9割は取り切った感覚があります。まだまだ検索エンジン(Google、Yahoo)やLineなどのタッチポイントを抑えなければダメです。

しかし、収益がなかなか伸びづらいモデルだったり、越谷市の事業者の無料でどうにか載せてくれ的な依頼が多かったりで越谷のメディア運営には辟易していたのも否めませんでした。

関連記事: 越谷市のローカルメディアKOSHIGAYAZINEを買収した話 ~なぜ今ローカルメディアなのか!?~

Webマーケ受託で月商200万円を超える

受託で一所懸命業務をこなしているうちに、クライアント社内で僕の評価が爆上がりして、SNS運用支援をしていた会社から記事制作も大量に発注してもらい、そこから売上が月200万円を超えるようになりました(記事制作はストック収益として半端なく売上が上がります)。

一時期は毎日3時間睡眠とかで仕事をしまくって、なんとか間に合わせていたのですが、1人ではさばききれずにパートナーを大量に募集することになりました。今では30名ほどのライター様と共に仕事をしています。

ライター募集はよくツイートしてる以下のようなツイートです↓↓
(1投稿で10件以上DMが来るので、選抜させていただくようなイメージです)

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宮田
社員を雇うつもりはないので、業務委託で僕が回せる限界ラインである月商3,000 ~ 4,000万円で受注を止めようと思っています。

金があっても1ミリも幸せになれない

この時に月商200万円以上、月利150万円を超えたわけですが、お金はいっぱいあっても毎日うどんしか食べないですし、酒もタバコも吸わないですし(女の子とデートするのは好きなので否定しません)で、お金はほぼ使わないわけで、あまりQOL(幸福度)は上がりませんでした…(涙)

その結果、燃え尽き症候群になってしまい、完全に働く気が無くなってしまいました。

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宮田
今思えば、ゆる〜くローカルメディアやりながら、教育事業やりたいくらいなノリと勢いで独立したので、それがダメだったんだと思います。

実はこの時に以下のようなネガティブなツイートばっかりしてまして、精神的におかしくなりました。

4社から役員・経営企画の話もらう

そんな僕のツイートを見て、複数のベンチャー企業経営者の方からお声がけを頂きまして、役員ポジション、経営企画ポジション、また起業希望者で支援してほしいと素敵なオファーをTwitter DMでいただきました。

Webマーケのプレイヤーの経験だけでなく、友人のメディア会社で執行役員経験もあるので、そういった点も評価して頂いたのでしょう。

自分にそこまでの価値があると思ってなかったので、死ぬほど興奮してすぐにジョインを検討しました。

僕がやりたかった教育の分野で起業したい方の支援をすることを決め、彼の会社のCOO候補として起業準備を始めました。

共同創業に失敗してスタートアップを断念

教育事業でスタートアップを展開したい相方は僕より2歳年上でして、新規事業を得意とする人でした。

そこからは毎日毎日コミュニケーションをとって僕たちの事業計画を作っていきました。

彼はビジョン語りとマネタイズ理論に詳しく、僕はファイナンス周りや事業計画、組織作り、マーケティングなどの実装に強みを持っていました。

お互いの強みがうまく重なりあい、僕たちの事業計画は複数のVCから興味を持っていただき、1ヶ月の構想で「投資契約が望めるレベルの解像度の高いシード期の事業プラン」とコメントをいただき、法人登記前にほぼ投資確約の所まで事業計画をブラッシュアップしていったのです。

しかしながら、開業するまでにかかる費用は稼いでいる僕が負担する構造、そして僕の方が稼働が多くなる状況がありました。

さらに、株式保有比率は僕がマイノリティという現状もあり、僕がCEOのコミット不足を批判し関係が悪化しました。

僕はこのタイミングでもマーケ受託をしていて、大手企業から引き合いもあったので、金のなる木(マーケ受託)を全て捨ててこの事業をするか…もしくは僕のマーケ受託事業を彼との会社に事業譲渡として組み込むか、もしくは株式交換で事業を中に入れるか…など考えたのですが、どの意思決定を行っても僕が金銭的に損する構造になっていたのです。

彼にこの件を相談したのですが、話が違うと逆上され、関係解消となってしまいました。

今思えば僕(だけでなく)、僕たちの覚悟のなさが招いた結果なのですが、スタートアップの共同創業はパワーバランスと株式比率を考慮しないと、登記前に破綻します。共同経営の難しさを学びました。

スタートアップ準備で「覚悟」の大切さを知る

スタートアップを断念した経験は今年一番悔しく、恥ずかしく、情けない経験でしたが得るものも大きかったです。

スタートアップをするなら命をかけて取り組めるものを選んだほうがいいです。

なぜなら、シード期で15~20%の株式を放出して3~5年でバリュエーション1億円を目指し、よければシリーズAで追加1~2億円投資するというのが王道ですが、Exit(上場かM&A)出来なかったら、株式の買い戻しだってあるわけです。

実力の有無に関わらずリスクが高い事業形態です。

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宮田
多くの若手起業家が「借金しないからいいじゃん」というノリでDebtではなく、Equityで調達しますが、失敗したら次に投資家からお金が借りられないわけですから、よく考えて出資してもらった方がいいです。

急成長するビジネスをするということは、覚悟を決めて人生の全ての時間を注げるものを行うことが大切です。

僕も人のことが言えないですが、国内でシード投資を目指す起業家はレベルが低い方が多いです。よっぽどの技術力やマーケ力などの競合優位性のない状態でビジネスをやるなら覚悟だけは持っておいた方がいいです。

本当に大切なのは「オンリーワン」であること

スタートアップを断念してから思ったのですが、事業は「誰がやるのか」という視点がものすごく大切だと知りました。

例えば、女性の社会進出を促進するためにNPOを作るといって男性が動いても共感を得づらいでしょう。女性が動く方が説得力がありますし、応援したくなりますよね?

それと同じで、「僕にしかできない事業は何だろうか?」とすごく考えるようになりました。

僕の場合には、Webマーケティング(特にSEOなどの検索エンジンマーケティング)が得意ですが、僕よりも優秀なSEOマーケターは山ほどいるわけで、有名な法人はたくさんあるわけです。

僕がSEO会社を作ったところで社会的に何もメリットはないわけです。このような観点で、自分にしかできないオンリーワンを作りたいと考えるようになりました。

2022年度は3つに注力

先述のように僕が日本で唯一持っているユニークポイントは、「埼玉県越谷市出身」×「稼ぐフリーランス」×「データドリブンマーケティング」の3つです。これらを踏まえて2022年度は3つの事業に注力しようと思っています。

1: Webマーケティング受託

今年は既存のWebマーケティングの売上を維持しつつも、顧客セグメントをずらそうとしています。

今は、都内事業会社や制作会社のマーケ案件の支援をしているのですが、今後はローカルマーケ案件を強化しようとしています。

ちょうど2月から社会福祉法人の立ち上げ支援など早速ローカルのご支援の案件の相談を頂いてまして、僕の得意なデータドリブンマーケティングをローカル環境に応用したいと考えています。

2: ローカルメディア運営と研究

次に強化するのがローカルメディア運営と研究です。今運営するKOSHIGAYAZINEのSEO強化を進めたいと思います。今年は途中から記事制作を止めてしまったのですが、また再開していこうと思います。

KOSHIGAYAZINEのようなローカルメディアはメディア単体での事業成長は見込めないので、不動産事業と合わせて展開したいと考えています。

ここも「賃貸」か「ニッチ不動産(シェアハウス)」のどちらを攻めるかは考え中です。シェアハウスメディアの知見は国内でもトップだと思っているので、シェアハウス運営から入る気がします。まだ少し考え中です。

また、一部の人には伝えているのですが、僕はそもそも学者志望でして2023年は大学院で研究することを検討しています。ローカルメディアはそのためのポートフォリオ(といより実験台)でして、社会情報学と経営学(特にローカルブランディング)の領域でローカルメディアの論文を書きたいと考えています。

実はローカルメディアに関する研究は世界的に少なく、この領域はブルーオーシャンです。少しオタクな話をすると、社会学やジャーナリズム的なノリで書かれた論文はたくさんあるのですが、マーケティングに関するビッグデータを活用したローカルメディアの研究は少ないです。

仮に実施している人がいるとしても、マーケティングの現場を知っている僕が導き出すインサイトや世間の求めるインサイトには遠い結論しか導き出せないと自負しています。

僕はもともと研究者肌でして、統計や計量経済学が学士時代の専門だったりします。31歳までに経営学か社会情報学で修士号を取得して、博士過程への進学も検討しています。

強気な発言をしますが、この領域で国内トップクラスの研究者を目指します。今後はローカルという軸で権威性を高めることに一気に集中していきたいと思いますので、ご期待ください。

3: 教育事業

最後に教育事業です、具体的にはYouTubeチャンネルの強化です。

実は高校生の時の将来の夢は学校の先生でした。そういった経緯もあり、大学生時代には教育系NPOでインターンをしていた過去があります。僕が伝えたいのが「個人の自己肯定感を高めること」と「本質を見抜く目を養うこと」の2点です。

僕が経営者やマーケティング活動を行う中で強く感じたのが、自分が生きる意味について考えることをせずに、時間を浪費する方々の存在です。僕自身もそうだったのですが、多くの方がそこまで考えられない根本的な原因にお金を稼ぐことから逃げている現実があります。

お金がないから夢を諦めたりする人が多いですが、お金を稼いだり、起業することは、教育的な側面が強く、課題解決型人間の育成に大いに役立ちます。

今年は、YouTubeチャンネルを強化してこのメッセージを伝えていきたいと考えています。すでに登録者が1260名いるので、3000名超えたあたりから公開したいと思いますので、こちらもご期待ください。

2022年度も頑張ります

長々と自分語りしましたが、今年度の躍進は普段からお世話になっているお客様や制作パートナー、友人のおかけです。これからもバリューが出せるよう頑張りますので、何卒よろしくお願いします。

また、友達少ないですので、仲良くなりたいという方はTwitterでDMください。一緒にZOOM飲みしましょう。いつでもご連絡お待ちしています🦒