・サイト譲渡時のASPやアドセンスリンク処理がわからない。
上記の疑問・悩みを解決します。
こんにちは、Webマーケターのカズヤん(@webkirin)です。
本記事では、サイト売買における移行作業について解説します。
サイト売買におけるサイト移行作業では、ドメインプロバイダーやサーバーホスティングサービスだけにとどまらず、アフィリエイトリンクの張り替えなど必要な作業が数多く、漏れがあると後になって面倒になるため、本記事で理解していただけるとサイト譲渡がスムーズに進むはずです。
また、本記事の想定読者は以下となります。
・Webサイト売買で副業したい個人投資家
・他社メディア事業を売却したい企業のM&A担当者
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サイト売買の譲渡作業で必要な設定とは!?
M&Aではディール後の、買い手側の統合作業をPMI(Post Merger Integration)と言うのですが、サイト売買においてもこれがおこなわれます。
サイト売買においては、以下の作業が必須となりますので、事前に把握しておくことが大切です。
・ドメイン譲渡
・サーバー譲渡
・CMSアカウント譲渡
・アクセス解析ツールの設定
・アフィリエイトリンクの貼り替え
本記事では、これら設定作業の概要やポイントについて1つ1つ丁寧に説明していきます。
ドメイン譲渡
どのサイトにもドメインが設定されていますが、サイト売買では売り手が保有するサイトのドメインにも価値があります。
別ドメインでサイトを運用するケースは稀なので、ドメインの所有権を売り手から買い手に変更する必要があります。
ドメインの所有権変更は「お名前.com」「ムームードメイン」などのメジャーなドメインプロバイダーを利用しているのであればドメインの引っ越しサービスがありますので、ドメインの所有権のみを変更することが可能です。
サーバー譲渡
サイトが保有する物理データはサーバーに保存されています。
当然のごとくサーバーも譲渡の対象となりますが、サーバー譲渡では、主に以下の2つの方法が取られます。
・サーバープロバイダーの所有者情報の変更
・物理データ(記事データ、テキストデータ、画像データ etc)を別サーバーへ移行
サーバープロバイダーの所有者情報の変更
売り手側が利用しているサーバーのプロバイダー情報を買い手側の情報に書き換え、買い手側がサーバープロバイダー個人アカウントを引き継ぐ手法です。
売り手側が1サーバーで1サイトを運営している場合に取れる手法です。
売り手側からも、個人情報変更の依頼が来るはずですが、買い手側で「ユーザー名」「連絡先」「パスワード情報」「クレジットカード情報」などの個人情報を書き換える必要があります。
物理データを別サーバーへ移行
一方で、売り手側が1サーバーで複数サイトを運営している場合には、既存のサーバーコンテンツを別サーバーにデータ移行する必要があります。
通常、システムのデータ移行ではデータ移行元とデータ移行先のシステム環境は同一のものにすることが望ましいです。これは、LinuxなどのOSバージョンやWordPressバージョン、PHPバージョンなどのあらゆるパラメーターのバージョン情報を指します。もしサイトデータ移行に自身のない方が必ず専門家(サイト売買であれば仲介業者内のアナリスト)のアドバイスの元で移行作業を行うのが良いでしょう。
サイト売買初心者の方は、サイト運営経験がない方もたまにいらっしゃるので、このデータ移行を甘く見ていますが、Webサイトのデータ移行でミスして一定期間サイトが表示されないようなことになれば、サイトのインデックスが剥がれ、サイト価値がゴミ同然になることも珍しくないので、リスクが高い作業であることを必ず把握しておきましょう。
必ず利用しているサーバープロバイダー情報を事前に確認するようにしましょう。
CMSアカウント譲渡
ほとんどのサイト運営者はCMSとしてWordpressを利用していると思います。ドメインとサーバー譲渡が完了しているならば、Wordpress引き継ぎはもう簡単です。
WordPressの引き継ぎは、売り手側が持っているWordpressの管理者権限付きユーザー情報をもらい、ログインURLからログインしたらユーザー名、登録メールアドレス、パスワードを変更するだけで完了です。
セキュリティー対策のため、ユーザー情報を変更したら売り手側にもしっかり伝えてあげましょう。
アクセス解析ツールの設定
アクセス解析ツールも設定し直す必要があります。
具体的には、アクセス解析ツールのGoogleアナリティクスの設定と、WebマスターツールのGoogleサーチコンソールの2ツールの設定が必要です。
Googleアナリティクスの設定
Googleアナリティクスがなければサイトのパフォーマンスを定量化することができませんので、必ず自身のGoogleアナリティクスのトラッキングコードを設置しましょう。
サイトによっては、WordpressテーマのGUIでGoogleアナリティクスのトラッキングコードIDのみを変更することで設定が完了することもあります。
売り手側がどのようにGoogleアナリティクスを挿入しているかを譲渡前に確認するようにしましょう。売り手側はこっちが「知っている」前提で来るので逐一の確認が必要です。
関連記事:
【保存版】Googleアナリティクスとは!? 初期導入からできる分析まで解説
Googleサーチコンソールの設定
GoogleサーチコンソールはWebマスターツールとして、Googleロボット(クローラー)とのインターフェースとして重要な役割を果たします。
Googleサーチコンソールもしっかり引き継ぎが必要なのですが、上記のGoogleトラッキングコードがサイト内に挿入されていれば、同じGoogleアカウントで利用することができるので、すぐにGoogleサーチコンソールを利用することが可能です。
アフィリエイトリンクの貼り替え
アフィリエイトリンクにもA8.netなどのASPのリンクとGoogleアドセンスなどのリンクがあり、それぞれ個別に貼り替え作業が必要となります。
アフィリエイトリンクの貼り替え
購入したサイト内にアフィリエイトリンクが仕込まれている場合には、各ASPのアカウント譲渡ができる訳ではないので、必ずアフィリエイトリンクを全て張り替えるようにしましょう。
通常、サイト売買で取引対象となるWebサイトは記事数が100記事以上あるものが多いので、アフィリエイトリンク数は下手すると500本くらいは存在する可能性があります。
超面倒臭いですが、大切な作業です。
この作業を行わないと、発生した収益がASPの所有権のある売り手側に流れてしまうので、必ず貼り替え作業を早いうちに行うようにしましょう。
Googleアドセンスの承認依頼
Googleアドセンスを利用せずともASPでマネタイズができるサイトであれば問題ないですが、ほとんどのサイトはGoogleアドセンスでのマネタイズが必要なはずです。
サイト譲渡に伴い、自身が保有しているGoogleアカウントのアドセンスタグをサイトのソースコード(<head>~~</head>内)に挿入し、Googleに再申請する必要があります。
Googleアドセンスの審査に関しては、ブロガー界隈で色々言われていますが、下記のGoogleアドセンスのプログラムポリシーを参考にし、Googleが認めるサイトコンテンツ要件に近づけていきましょう。
参考サイト:
Adsense Help – AdSense Program policies
計画的なサイト譲渡でビジネスを強化
本記事では、サイト売買初心者向けにサイト譲渡時に必要な作業方法やポイントについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
サイト売買におけるサイト譲渡フェイズはとても煩雑な作業が多く、しっかりとリスクを考えない人が多いのですが、せっかく大金をはたいてサイトを購入し多としても、移行作業をミスしてトラフィックがなくなってしまうようなことになれば本末転倒です。
これからサイト売買でサイト譲渡フェイズに入る人は必ず本記事の内容を理解した上で行うことをおすすめします。
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