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ベンチャー企業志望者🔰
・スキルアップのためにベンチャー企業に転職したい
・ベンチャー企業に入社したいが、後悔したくない

上記の疑問に答えるべく本記事では、以下について説明します。

本記事で説明する内容

① ベンチャー企業に入社して後悔した原因事例
② ベンチャー企業に入社する際に後悔しないポイント
③ ベンチャー企業入社後に後悔した場合の対策

ベンチャー企業に興味があるけれど、後悔したくない人はぜひ参考にしてください。

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宮田
本記事を執筆する僕(@webkirin)は、ベンチャー企業での業務経験が2年ほどあり、フリーランスマーケターとしてベンチャー企業のお客様を支援してきた経験があります。

また、本記事の想定読者は以下となります。

本記事の想定読者

・大企業にいては自分が成長出来ないから転職を考えている
・ベンチャーに入って後悔したくない人

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ベンチャー企業に入社して後悔した事例

ベンチャー企業に入社して後悔した人の事例を紹介します。後悔した理由は主に4つに分けられると思います。具体的に解説します。

待遇に対する不満

待遇に不満を持つケースは、具体的には以下のような声がありました。

・給与が安い
・残業時間が長い
・予想以上に福利厚生が整っていない
・プライベートの時間が思ったより取れない
・教育制度が整っていないので、スキルアップできない

待遇はベンチャー企業により差があります。

ベンチャー企業は高収入だと言われていますが、大企業からの転職だと、年収が下がってしまう傾向にあります。また企業の収益が上がらなかったり、自分が実績を上げられなかったりすると、給与が上がりません。

長時間労働など待遇面が悪いことは、よく知られています。福利厚生は、法律で定められた法定福利と企業独自の法定外福利があります。どのベンチャー企業も法定福利だけはあり、独特な法定外福利を持っている企業もあります。

参考: ベンチャー企業の福利厚生9選 | デジコ

職場環境への不満

ベンチャー企業は、特にスタートアップ時に人員・制度等を含めて変化が激しい職場です。以下のような声がありました。

・退職率が高い
・退職により優秀な人が抜ける
・社内の制度やルールなどが未整備または模索中なので変化が激しい

採用・退職といった人員変化や何度もシステムやルールが変わるため、適応するのに苦労するようです。退職率が高く、優秀な人材から抜けていくので、退職した後の業務対応が大変という声もありました。

業務への不満

ベンチャー企業は成果主義で、一から仕事を作り出す特徴があるため、業務への対応が独特です。以下のような声がありました。

・ノルマがきつい
・やりたい事ができない
・1から作り出すことが難しい
・自分がやりたくない仕事を任される
・業務内容が幅広く負担が大きく、スキルが育たない

ベンチャー企業はつぎつぎと新規事業を立ち上げるなど、変化・成長スピードが速く、入社前にやりたいと思った事業が撤退していたということもありえます。

人材不足の場合、個人の業務量が膨大なうえ幅広い業務に対応しなければなりません。マニュアルさえも作り出さなければならない状態です。

社長や社風への不満

少人数のベンチャー企業の場合、社長の影響力が想像以上に大きいことは見落とされがちです。以下のような声がありました。

・社員・会社のカラーと合わない
・ベンチャー特有の雰囲気に合わない

社長や経営層の企業理念に共感できなければ、職場になじめません。20代〜30代の若い人が多いため、ノリが合わなかった、社内の雰囲気に合わなかったという人もいました。

ベンチャー企業に入社して後悔する理由

なぜ後悔することになったのかを解説します。

「成長できる」と過剰に期待した

ベンチャー企業に入社すると成長できるといわれていますが、企業は企業が成長するために存在しています。教育制度が充実しているので、成長やスキルアップは大企業でもできます。

どんな環境でも自分自身が成長する気さえあれば、成長できるでしょう。環境さえ変わればという受け身の姿勢だと、ベンチャー企業の業務をこなすのは難しくなります。

ベンチャー企業は教育体制が整っておらず、少人数なので人からフィードバックを受けられない可能性もあり、その分成長する機会を失っているという見方もあるでしょう。

社会への影響力など期待してベンチャー企業に入社した場合も、企業の事業規模が小さいと、思ったより社会に与える影響が少なかったということもあります。 

情報収集不足

情報収集せず、イメージだけで入社すると後悔します。

特に労働時間については、労働基準法に違反するほど長時間拘束されないか、フレックスタイム制など特殊な働き方をする企業もあるので残業代の取り扱いについて、直接企業に確認が必要です。

福利厚生も育児休業・介護休業など自分にとって必要なものがあるか、社長・会社の雰囲気もあわせて確認しましょう。くれぐれも社長の人柄だけで入社しないでください。

1社だけでなく、他のベンチャー企業やその業界を調べる必要もあります。

前職の価値観を持ったまま転職

大企業からの転職組は、大企業の価値観が当たり前だと思っていると、後悔する可能性があります。安定性がなく、給料が予想以上に下がってしまった、必要な福利厚生制度がなかった、人に指示を受けて仕事がしたかったなどです。

大手企業では頑張ったからとプロセスを重視されることもありますが、ベンチャー企業は成果主義のため成果が出ないと問題外の姿勢です。価値観の違いにも注意しましょう。

もし大企業の価値観のままでよしとするならば、ベンチャー企業はおすすめしません。

自己分析不足

入社前に自己分析をしていないと、ベンチャー企業に向いていなかったと後悔します。確かに自分がやってみて経験を積んで、向き不向きがわかる場合もあるでしょう。

自分はどんな能力があって、どんなビジョンがあって、どんな価値観でどんなことをしたいのか、明確にしておく必要があります。 

ベンチャー企業入社後に後悔しないための注意点

もしあなたがベンチャー企業に就職・転職したいと考えている場合、後悔しないための注意点を解説します。

ベンチャー企業の一番の欠点は、リスクを伴うことなので、減収や職がなくなるかもしれないという覚悟が必要です。

それでも入社を考えるのであれば、入社前に戦略を立てましょう。

自分の将来のビジョンを明確にすることを含めた自己分析の徹底が必要です。1社のベンチャー企業だけでなく、比較対象のため5社程度候補にあげます。リスクを少しでも回避すべく、企業そのものはもちろん、業界の将来性も調査しましょう。

企業に受け身で何かをやってもらう期待をするのではなく、自分が企業に貢献できるかで判断します。企業に入社した後何ができるのか、想像してみましょう。

30代以上は特に注意

30代以上もベンチャー企業に入社していますが、注意が必要です。なぜなら早期退職者が多く、倒産等のリスクもあるので、次の転職先などを考える必要があるからです。独立するなど入社後の道筋を考慮しましょう。

また長時間労働が続くような企業では、体力的にきつくなる状況が考えられます。家族がいる場合は、家族のためにも情報収集の徹底・将来のビジョンの明確さが必要です。

誘われた・スカウト注意

とてもうれしい話ですが、スカウトされた人だけの話を聞かないで、必ず情報収集と自己分析をしましょう。魅力的だからと転職してしまわないように、冷静さと情報が必要です。

「給与以外にもストックオプション(利益が出るかも)があるから」と誘われても、過剰な期待は禁物です。もらえない可能性があるストックオプションは給料とは違うからです。

ベンチャー企業入社後に後悔しない情報収集の仕方

後悔しないためにも、後悔しないくらいの徹底した情報収集をしましょう。

ベンチャー企業の特徴

ベンチャー企業は、属する業界や規模・企業形態、就職難易度もさまざまです。

ベンチャー企業はスタートアップ時にはスタートアップ・ベンチャーと呼ばれることもあります。スタートアップ時はとても不安定で、ルールや法整備まで未整備で、人材が不足している状態の場合もあります。

他のベンチャー企業と比べて安定していて、信頼度が高く、比較的高額な給与で、福利厚生なども充実している場合もあります。

通常は中小企業に当てはまりますが、「メガベンチャー」は従業員1,000人以上の規模で上場している大企業です。メルカリやLINE、Yahoo!等が有名です。

ベンチャー企業調査ポイント

調査ポイントは以下のとおりです。

・事業・業務内容・利益が出ているか
・待遇(給与・労働時間・福利厚生など)
・企業の成長フェーズ
・社長
・社風
・職場
・業界
・将来性

成長フェーズは重要なポイントです。成長すれば安定していきます。初期のスタートアップ時は、業務量が膨大の可能性があります。成長がすすんだメガベンチャーは、安定するので、大企業と変わりません。ただし就職難易度はかなり上がります。

後悔した事例で見たとおり、社長の人柄やビジョンの確認は必要です。事業内容や社内の雰囲気までできる限り調査しましょう。現在の状況だけでなく、将来性があるかの判断材料も必要です。

業界はこれからも伸びる可能性があるか、可能性があれば将来性があると判断でき、その企業も将来性があると判断できます。

主な将来性のある業界とは、IT、EC業界などです。将来性が低い業界の企業を希望する場合は、企業の業績の伸び率が優れている、他にはない強みを持つ企業を選ぶと業績の伸びを期待できます。 

ベンチャー企業の情報収集方法

以下のような情報収集方法があります。

・企業ホームページ
・関係者に会ってみる
・転職エージェント
・知人など情報を持っている人
・SNS
・インターネット
・インターン制度を使用 

企業のホームページから情報取集、現地調査も必要ですが、第三者からの情報も重要です。今いる業界で噂など情報が入ってこないのであれば、企業と同じ業界の知人から情報を仕入れます。

企業情報を口コミで確認するのは基本ですが、ベンチャー企業は設立間もない場合もあり、数が少ないので「LinkedIn」や「Wantedly」などの使用もおすすめです。転職エージェントなどに頼る方法もあります。

転職を避けるべきベンチャー企業の特徴

転職を避けるべきベンチャー企業の特徴は以下のとおりです。

・離職率が高い
・職場の雰囲気が悪い
・現実的でない将来展望
・提示された基本給が高すぎる
・社長のビジョン等に共感できない
・社長のポケットマネーで会社を運営
・企業ホームページに社員の写真がない
・利益が出ていないのに高級な社用車保有
・現在の従業員数に比べて採用人数が多い
・身の丈にあっていないオフィスを構えている

ベンチャー企業で活躍できるか自己分析しよう

自己分析は重要です。企業の情報が豊富にあっても、情報から入社したい条件なのかを判断するのは、人によって変わってくるからです。自分がベンチャー企業に働きたいか・向いているのかを含めて検討しましょう。

ベンチャー企業のメリット

ベンチャー企業のメリットが、自分にとってもメリットになるのか検討しましょう。

ベンチャー企業はフラットな職場環境で経営者陣も近く、意思決定がスピーディです。年功序列の企業が多い中、ベンチャー企業は実力主義でかつ自由度が高く、事業に沿っているなら自分がやりたいことができるほどの裁量権があることが魅力的です。

会社及び個人で実績を出せば、若いうちに高収入を上げるのも夢ではありません。

ベンチャー企業のデメリット

企業によりますが、退職率が高く、長時間労働があり、安定しておらず、倒産・減収等のリスクもあり、福利厚生が充実していません。

マニュアルやルールさえ自ら制定する必要もあり、責任があります。業務内容が広いため仕事のレパートリーが多く、マルチタスクや複数のポジションをこなさなくてはさなくてはなりません。

ノルマがあり、実績を出さなければ長時間労働など負担がかかる場合も。人に教わらず、自分で考えて仕事をこなさなければならない可能性があります。

デメリットはメリットの裏返しです。人によってはメリットに感じる人もいるでしょう。

ベンチャー企業で活躍できるか 

ベンチャー企業で活躍できる特徴の人は以下のとおりです。参考にしてください。

・とにかく仕事が好きな人
・将来起業を考えている人
・自分で考えて仕事ができる人
・変化をポジティブに考えられる人
・若くして稼げる可能性を見出したい人

関連記事: ベンチャー企業が気持ち悪い理由とは?意識高い系が集まる末路を解説

自己分析

自分の過去や自分の好き嫌いなどの感情から、自分のスキルなどの特徴や価値観を洗い出す作業が必要です。

経験から情報を引き出すので、常に更新が必要で、手間がかかります。簡易的な自己分析ツールもあるので、まずは利用してみるのも手です。

自己分析から、なぜベンチャー企業に入社したいのか明確にしておきましょう。

ベンチャー企業就職で後悔しないために入念な事前調査を行おう

ベンチャー企業に入社して後悔した人の原因はさまざまです。成長したいという理由だけでベンチャーに転職・就職しないでください。

情報収集、自己分析を行い、戦略的に入社する準備をすすめます。主体的に行動を起こせば、入社後にも活用できます。後悔しないくらい、事前準備をしましょう。