・検索エンジンはどちらを評価するのか知りたい…
・サイト設計時に動的ページを導入するか迷う…
上記の疑問・悩みを解決します。
こんにちは、カズヤん(@webkirin)です。
本記事では、SEO初心者向けに動的ページと静的ページの違いや、SEOに取ってどちらが最適なのかについて説明します。
ページコンテンツ
Webサイトの動的ページと静的ページとは!?
そもそもWebサイトに表示されるページには、動的ページと静的ページの2種類のページがあります。SEOの効果について説明する前にこれら2つの違いについて説明します。
動的ページとは
動的ページとは、ブラウザでユーザーが入力した値が、サーバーサイド言語によって反映され、その都度生成されるWebページのことを言います。
例えば、本サイトでも、サイト内検索機能で「マーケター」と入力して検索すると、以下のように、「?」の後に「s=マーケター」とパラメーターが付与されます。
https://webkirin.info/?s=マーケター
このように、ブラウザで特定のデータ入力の結果として出力される画面が動的ページとなります。
動的ページは、ユーザーが必要としているデータを反映して常に最新の情報が反映されたWebページと言う意味で、ユーザーフレンドリーのWebページと言えます。
静的ページとは
一方で、静的ページとは、パラメータが付与されていないHTMLページのことを指します。これらのページは、ブラウザでのユーザーの情報入力とは関係なしに常に存在するWebページを指します。
動的ページもインデックスされる
動的ページがそもそもGoogleにインデックスされるのか気になる方がめちゃくちゃ多いです。
結論から言うと、動的ページもGoogleにしっかりインデックスされます。しかし、利用頻度の多いページがインデックスされることはありますが、基本的には静的ページがインデックスされるイメージです。
これは、動的ページが文字通り、動的に生成されるWebページであり、常に存在するWebページではないためです。
動的ページのSEO上のメリット
ここでは、動的ページのSEO上のメリットについて紹介します。
メリット1: 最新情報が表示される
動的ページは、ブラウザからユーザーが情報入力することで、ユーザーが求める最新情報を出力することが可能です。
最新情報が表示されユーザー満足度が高いことは結果として、Webサイトの離脱率も低下し、セッション継続時間も高まりますので、サイトの評価は高まります。
メリット2: 各ユーザーに合わせた検索結果表示
静的ページの場合には、内容の変わらない静的なコンテンツが表示されるだけですが、動的ページの場合にはユーザーの気になる情報をインプットとして、ユーザー個々人に特化したページを表示するため、ユーザー満足度が高まります。
動的ページのSEO上のデメリット
動的サイトのSEO上のデメリットについて紹介します。
デメリット1: ページの表示速度が遅くなる
静的ページの場合には、すでに存在するWebページが表示されるだけでページ表示速度が早いです。
一方で、動的ページの場合にはユーザーがデータを入力する都度サーバーにデータが渡され、新規ページを生成しようとするため、Webページの表示速度が静的ページに比べると遅くなります。
ページ表示速度が遅くなると、ユーザーの離脱率が高くなります。
デメリット2: サーバーへの負荷がかかる
動的ページは、Webサーバーにデータを受け渡すためその都度サーバーで処理をする必要性から、サーバーへ大きな負荷がかかります。
Webサーバーの使用に伴い、サーバー代も高くかかることになります。
デメリット3: 重複コンテンツが発生する可能性が高まる
ECサイトなどでは、動的ページが実装されることが多く、類似するパラメーターが付与された場合に、重複コンテンツが発生する可能性が高いです。
重複コンテンツが発生するリスクがある時には、301リダイレクトやcanonicalタグ設定によるURL正規化による対策が求められます。
関連記事:
重複コンテンツは重要!! 重複の基準や対策方法を紹介!!
静的ページの方がGoogleのガイドラインに近い
この記事を読んでいる読者の方の中には、動的ページと静的ページのどちらがSEO的に有利になるのか気になっている人は多いと思います。
動的ページと静的ページのいずれにも良い点・悪い点があり、どちらが優れているかと言うのは意見が別れやすいところになります。
しかし僕は「静的ページの方がSEOに有利である」と考えています。ここではその理由について述べたいと思います。
GoogleはシンプルなURL構造を求めている
まず第一にGoogleはSearch ConsoleのヘルプページにシンプルなURLを推奨していることを記載しています。
サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合は ID ではなく意味のある単語を使用して)URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。…….
特に複数のパラメータを含む URL など、過度に複雑な URL は、サイト上の同じまたは同様のコンテンツを表す多数の URL を不必要に作成し、クロールの際に問題が生じることがあります。その結果、Googlebot で必要以上に帯域幅を消費したり、サイトのすべてのコンテンツをインデックスに登録できないことがあります。
Search Console ヘルプ 「シンプルな URL 構造を維持する」
複数のパラメータを含むURLはWebサイトのクロール上で問題を及ぼすことが指摘されています。
Googleがこのように言う以上は、パラメーター付きの動的ページよりも静的ページの方がSEO的に圧倒的に有利であると言えます。
動的・静的ページの特性を理解してSEOを極める
本記事では、Webサイトにおける動的ページと静的ページの概要やSEOではどちらがいいのかについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
本記事で説明した内容をいかにまとめました。
1) Webサイトの動的ページとは!?
ブラウザでユーザーが入力した値が、サーバーサイド言語によって反映され、その都度生成されるWebページ。パラメータが付与されている。
2) Webサイトの静的ページとは!?
パラメータが付与されていないHTMLページ
3) 動的ページのSEO上のメリット
– メリット1: 最新情報が表示される
– メリット2: 各ユーザーに合わせた検索結果表示
4) 動的ページのSEO上のデメリット
– デメリット1: ページの表示速度が遅くなる
– デメリット2: サーバーへの負荷がかかる
5) 静的ページの方がGoogleのガイドラインに近い
– GoogleはシンプルなURL構造を求めている
Webサイトの構築時には、カテゴリー制御を動的ページか静的ページかで迷われるSEO担当者の人が多いはずです。
SEO担当者であれば避けては通れないトピックですので、この記事が理解の助けになれば嬉しいです。